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FREEDOMMUNE 0 <ZERO> ONE THOUSAND 2013

FREEDOMMUNE 0 <ZERO> ONE THOUSAND 2013

Jul,14 2013 19:00

灰野敬二

昨年に続いてFREEDOMMUNE 0 <ZERO> ONE THOUSAND 2013に行ってくる。
やっぱり今年もその質は他のフェスとは比べ物にならん実に密度の濃い12時間だった。

去年は早く行ったにもかかわらず、会場内に入るのが遅れてしまったので、今年は早めに行って開場と同時に入る。
先ずは手塚治虫のギャラリー。
生涯の愛読書が"火の鳥"の自分としてはそれはそれは有難い品々に迎えられる。
それからRodolphe Costerを聴きつつざっと各ステージを確認してから、 先ずはMAKUHARI BODOKANへ。
KENSHUなる人のDJをぼんやりと聴く。Skrillexみたいな感じで格好良し。デカイ音は正義。
18:30くらいよりZAZEN BOYS。ど真ん中の前の方で生向井。
まさかの"Jump"から。
完全にライブ慣れした安定かつ高いクオリティの演奏と熱気にパンツ一丁で踊りだしたくなる。
ステージ上の巨大スクリーンに映し出される向井修徳のアップは迫力満点であった。
やはりライブは後ろでぼんやり観るよりも、前の方で熱気を味わうのが良いと今更思う今日この頃。

BOREDOMS Presents 7x31 BOA DRUM

ZAZEN BOYS終了後、早々にBOREDOMS Presents 7x31 BOA DRUM開場へ。
91台のドラムが中央の高台を囲んでぐるっと配置されている。
何年か前のI'll Be Your MirrorのEYE+6人ドラムを遥かに凌ぐ迫力。
シンバルの海からスネア、フロアタム等々の胃にくる爆発音。そして入り乱れに乱れてカオスなノイズへと変貌。
あぁ、空気って歪むんだなぁと恍惚としつつ感じてしまった。
ボアドラムを観続けたかったが、20:00前くらいにMAKUHARI BODOKANへ戻り、にせんねんもんだいを観る。
刻む刻む刻むノイズノイズノイズ...かっこええ、で、可愛い。
にせんねんもんだい終了後は寄り道の後にボアドラム会場へ引き返し最後まで。
なんかここだけ熱気が異常。
圧倒的以外に言葉が見つからん。

21:30くらいの時点で既に放心状態。
なので、遠くに瀬戸内寂聴のお言葉を聞きつつ、腹ごしらえ。
その後、大友良英&あまちゃんスペシャルビッグバンドを観るべくスタンバイ。
するも、あまりの人の多さとあまちゃん見てないってのもあり、後ろの方でグッタリする。
個人的にはノイズをやる大友良英が好きだったりするのだなぁ。

Penny Rimbaud

あまちゃんスペシャルビッグバンドで体力温存したせいか、0:00過ぎくらいから復活。
1:00頃よりPenny Rimbaud。
始まるや否や、巨大スクリーンには超絶可愛いょぅι゛ょのアップがっ...!! 初めて観るPenny Rimbaudであるが、一瞬Patti Smithみたいと思ってしまった。
同時代だからどっちがどっちって事はないのだろうけれども。
モーフィングで変化する少女の喜怒哀楽と、英語で語られる言葉の節々よりThe Byrdsの"I Come & Stand At Every Door"を思い出し、微動だにせずじっと聴き入っていた。

2:00より今回はソロで登場の灰野敬二。
これも真ん中のかなり前に行って観たのだが、おなじみの轟音もひとしおに加えて頭上に飛び交う鬼レーザーとでぐわんぐわんしつつ堪能。
そして静寂に変わってからの
"わからないことはわからないとちゃんと言え"
と云う超ド正論を振り絞る灰野敬二にシビレる。
圧倒的だなこの人は。
今日もグラサンをさりげなく直すお姿が拝見できて更に満足。

3:00頃より間髪入れずにOptrumの伊東篤宏+EP-4 unit3のライブ。
Optrumのドラムろ蛍光灯ノイズもかなり良かったが、この編成も良かった。
が、これは蛍光灯の明かりが届く程度のハコでやった方が良い気もしなくはない。
前にSuperDeluxeかどこかで観たよりは衝撃が少なかった。

今回は深夜の観たいスケジュールがつまりまくりで、今度はEP-4 unit3 + 伊東篤宏終了後すぐにOpen Reel Ensemble。
ずっと観たいと思っていたOpen Reel Ensembleのようやくの初ライブ。
職人レベルのテープ操作とテープの先に繋げた風船と連動させたパフォーマンスで感嘆。

Open Reel Ensemble終了後になんだかどこに行っても見かけるMOODMANの後より大トリの冨田勲 feat. Steve Hillage。
中止になった一年目を経てようやく。
ノイズの洪水で疲れ果てた末のホルストの"Mars"と"Jupiter"。
ドーンコーラス採集アンテナ、多種多様なシンセの表現で壮絶極まる密度の濃い一夜を締めくくるかの様な壮大過ぎる夜明け。
ワッサーっと火の鳥が宇宙からここの一点目がけて語りかけている様。
疲れ果てた体に今から朝日に向かって運転して行く最後の気力を注入されたのでありました。

冨田勲 feat. Steve Hillage

そんなかんなでこの夏一番楽しみだったイベントがあっと云う間に過ぎ去ってしまい、
残りの夏をどうしようと感じる今日この頃。
来年も開催されると良い。と云うか開催して下さい。

category: ライブ

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