先月に引き続きやっぱりバタバタしていた11月。
楽しみにしていたグザヴィエ·ドラン監督の2作目でWOWOWにて日本初公開の"胸騒ぎの恋人"がやはり一番印象深い。
更には先月に引き続き"まどか☆マギカ"、一気に鑑賞の"空の境界"とアニプレックス三昧。
DVDが発売されたばかりの、ミランダ·ジュライ監督作品 "ザ·フューチャー" も勿論良かった。
そんな11月。

観た映画: 2013年11月
映画本数: 28本
鑑賞時間: 2542分

攻殻機動隊ARISE (GHOST IN THE SHELL ARISE) 1

映画館で観た時よりも集中できた。しかし、いささかゴチャゴチャしている印象は変わらず。ふんどしじゃない素子には慣れたが、合間に前TVシリーズのBlu-rayのCMを見ると妙な安堵感が。まぁ始まったばかりだし、2本目からに期待したい。

鑑賞日：11月30日 監督：黄瀬和哉

ザ・フューチャー

横断歩道の白線から外れたら落ちて死ぬ的な前作同様にちょっとした遊びの宝庫。一通り酸いも甘いも知った30代も多感なのだと同年代だけに余計に納得の行く作品。時も止めたくなりますわ。嫉妬を感じる程に才能を感じる。傑作。

鑑賞日：11月29日 監督：ミランダ・ジュライ

無言歌(むごんか)

見渡す限り続く荒涼とした大地の如く生産性のない政治弾圧。その結果としての悲劇からの大陸的な過剰な感情表現はいささか受付けないものの、これはこれで必要な作品なのでしょう。ちょっと長く感じた。

鑑賞日：11月27日 監督：ワン・ビン

劇場版「空の境界」終章 / 空の境界

ポカーン。これを劇場公開したと云うのはある意味凄い。言いたい事は分からなくもないが、いささか中二臭が強い。映像は美しかった。

鑑賞日：11月26日 監督：近藤光

映画と恋とウディ・アレン

”僕を会員にするようなクラブには入りたくない”と言うウディ•アレン。今も昔も大好き過ぎる。

鑑賞日：11月25日 監督：ロバート・B・ウィード

劇場版「空の境界」殺人考察(後)

殺人考察(前)でモヤモヤした所が明かされる、式のローションプレイと黒桐のホモォな一作。殺人衝動を乗り越え可愛い女子へと変化する式を目の当たりにする(半分だけ)の黒桐もそれはもう苦労した甲斐があったのではないかと。素晴らしかった。

鑑賞日：11月24日 監督：瀧沢進介

いとしきエブリデイ

【いとしきエブリデイ】人間の5年間を視覚的に表現すべく、撮影に5年を費やす。考えてみれば北の国から的な気もしなくはないが、ある種の重みを表現する事は成功している気がする。非常にウィンターボトム的ではあるし、ひかりのまち辺りのナイマンサウンドで心地良く鑑賞。良作。

鑑賞日：11月24日 監督：マイケル・ウィンターボトム

劇場版「空の境界」忘却録音

ようやく世界観に慣れてきたと思ったら、何やら弛めな展開。妹萌え。

鑑賞日：11月23日 監督：三浦貴博

火垂るの墓

エロ事師と同じ作者が書いているとは思えない...事もないが、いずれにせよ悲しい。正論だろうが何だろうが西宮のBBAの毎度安定の腹立たしさ。駐在所とはにゅうの宿のシーンでやっぱり号泣するものの、これは夏終わりに観るもんだなとも感じてみたりする。とりあえず、かぐや姫は楽しみ。

鑑賞日：11月22日 監督：高畑勲

劇場版「空の境界」矛盾螺旋

章が増すごとに面白くなってきている。ドグラ•マグラとロスト•チルドレンを上手ーくこねくり回した様な話ではあるが、実に良く出来ている。良作。

鑑賞日：11月21日 監督：平尾隆之

吸血鬼ノスフェラトゥ

映像だけでここまで表現できる凄さ。胸元にのびる吸血鬼の手の影、これだけでも観る価値がある。ヴェルナー•ヘルツォーク版ではかなり忠実に再現されている事からも、F.W.ムルナウ版の完成度が高いと云う事なのだろう。分かりやすいってやっぱり大事だな。傑作。

鑑賞日：11月20日 監督：F.W.ムルナウ

希望の国

原発事故の記憶が生々しい時期に今作みたいなものを作る意義は大きいのだとは思う。が、良いか悪いかは別として、愛のむきだしなどで見られた突き抜けた感じは影を潜め、中途半端な過剰演出が否めない。国家に翻弄された市民を描く作品としては、岡本喜八の『近頃なぜかチャールストン』の説得力、ユーモア、痛さがいかに優れているかが良く分かる。まぁ好みの問題だと思うけど。

鑑賞日：11月19日 監督：園 子温

地獄

基本的に神代作品は大好きなのだが、これに関してはどうにも解せない。しかし、神代辰巳のSっ気たっぷりの毒牙に犯された原田美枝子の濡れ場と金子信雄の閻魔様は必見。同んなじ地獄なら中川信夫の方が好きだなぁ。

鑑賞日：11月17日 監督：神代辰巳

劇場版「空の境界」伽藍の洞

式を失った式が空いた穴を埋め始める。と同時に鑑賞者としては内容がどんどん繋がり埋められて行く。予備知識無しで観ているので、その辺りの物語とのリンクも結構快感。次も楽しみ。

鑑賞日：11月17日 監督：滝口禎一

胸騒ぎの恋人

グザビィエ•ドランの2作目。ダビデ像ばりのイケメン君を間にヤキモキする男と女。ポリスのEvery Breath You Takeの歌詞の如く一挙一動が実に繊細な演技と演出。マイ•マザーとロランスのインパクトに比べるとやや薄い気もするが、今を生きる人間臭さを描く手腕は確かなものである。傑作。

鑑賞日：11月17日 監督：グザビィエ・ドラン

劇場版「空の境界」痛覚残留

少しずつ、この世界観に慣れてきている気がする。巨乳とひでぶな回。心と体の痛覚残留が綺麗にまとまっていて面白かった。

鑑賞日：11月15日 監督：小船井充

劇場版「空の境界」殺人考察(前)

まだまだ分からんけども、なんとなく面白くなってきた。根拠はないけど。

鑑賞日：11月14日 監督：野中卓也

劇場版「空の境界」俯瞰風景

小説読んでないので、何が何やらって感じではある。逆に言えば世界観の説明がほとんどない状態でこれだけ引き込まれると云う事は面白いのかもしれない。とりあえず続きを観てみる。

鑑賞日：11月14日 監督：あおきえい

サブマリン

恥ずかしイタイ少年時代の事は大人になっても意外と忘れん悲しい事実。中二病でも良いじゃない。ウェールズ的ライ麦畑。良作。

鑑賞日：11月12日 監督：リチャード・アヨエイド

サード

とにもかくにも森下愛子の図書室のシーンと少年院の大自慰大会に尽きる。良作。

鑑賞日：11月10日 監督：東陽一

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [後編] 永遠の物語

TVだからこそ効果的だった演出をそのまんま劇場版でやるのはどんなもんか(特に10話のとこ)とは思うものの、面白い事には変わりない。

鑑賞日：11月09日 監督：新房昭之(総監督)

三重スパイ

どうにも入り込めず。当時のヨーロッパ情勢を理解しない事には楽しめない気がする。大国を手玉に取る男のゲーマー魂だけは伝わってきたけれども、まずまず。

鑑賞日：11月06日 監督：エリック・ロメール

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語

何度観てもゲスなQB。

鑑賞日：11月06日 監督：新房昭之(総監督)

アウトレイジ ビヨンド

続編って事で、スケールも大きくなった今作。神山繁始め、ヤクザキャラの印象がない役者をヤクザに仕上げる北野武監督。しかし、その中で白竜だけは心底怖い。痛々しさは前作の方が激しい気もしたが、面白い事は間違いない。

鑑賞日：11月05日 監督：北野武

アウトレイジ

イタタタ。かなりお気の毒な石橋蓮司を始め、バラエティ豊かな殺しが盛り沢山。初期のピリピリした得体の知れない怖さみたいなものはないにせよ、エンターテイメントとしてしっかり作り込むあたりはやっぱり凄い。面白かったヨ、ｺﾞﾙｧ。

鑑賞日：11月04日 監督：北野武

ザ・ボーダー

クルクルパーなカミさんと汚職まみれの国境警備隊の中で上手い事やれない男のジャック•ニコルソン。世渡りが下手でも格好良い。ライ•クーダーのほのぼのした音楽に乗せて、結構グロな殺しが展開される。良作。

鑑賞日：11月03日 監督：トニー・リチャードソン

股旅

仁義の作法の教材みたいな一本。昔の渡世人はこんな事をやってた様子。平成の今はどうなんでしょう、(笑)がwに簡略化される世の中で、やっぱり仁義の世界も簡略化されているんですかねぇ。市川崑監督のなんだかマッタリした感じとアウトローなヘタレ3人組のお話し。面白かった。

鑑賞日：11月01日 監督：市川崑