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Deer Hunter

Films: Feb.2013『ディア・ハンター』ほか

Mar,14 2013 00:00

なんだか相変わらずスカパーでばっかり映画を観ている。
観たいものが多すぎて録画分をまったく消化できないなぁ。
嬉しい悩み。

観た映画: 2013年2月
映画本数: 18本
鑑賞時間: 2028分

アメリカの友人 デジタルニューマスター版 [DVD]

アメリカの友人

何故か観てなかった作品。殺しの後のブルーノ•ガンツとデニス•ホッパーの清々しい事。お断り申し上げる友情の形もあるもんだと感心してしまう。ニックス•ムービーの先に観ておくべきだった。傑作。これで31歳か、恐るべし。

鑑賞日:02月27日 監督:ヴィム・ヴェンダース

激動の昭和史 沖縄決戦 [DVD]

激動の昭和史 沖縄決戦

久々の鑑賞。混乱の沖縄。新藤兼人脚本だからか、岡本喜八色はやや薄い今作。しかし混沌とした沖縄の歴史を垣間見るには十分である。日本人ならば、そこらの戦争映画を観るより今作を観るべきである。天本英世の台詞『自分のために生きろ』。腹の底から絞り出す様な彼等のメッセージは悲痛を極める。傑作。

鑑賞日:02月26日 監督:岡本喜八

人魚伝説 [DVD]

人魚伝説

やたらダイナミックな作品だった。原発誘致のゴタゴタに巻き込まれて殺された旦那の復讐をする海女•白都真理。主導権とりまくりの水中戦はまさに人魚の如く。そして同情心も吹っ飛ぶキ印認定レヴェルの無差別殺人は...酷い。派手に噴き出す鮮血となかなかエロスな濡れ場の末、最後は水属性のキャリーみたいになって終わる。色々と凄い作品。

鑑賞日:02月24日 監督:池田敏春

ツイステッド・ナーブ 密室の恐怖実験 [DVD]

ツイステッド・ナーブ 密室の恐怖実験

このご時世で上映するには色々と問題ありな一本。生い立ち故の悲劇性をかなり訴えてくるが、それと同時に精神博弱を装う主人公のクズっぷりが実に不快である。障害者と健常者の境はなんだろねと考えてしまう映画。良作。SC。

鑑賞日:02月24日 監督:ロイ・ボールティング

ヒドゥン ENTERTAINMENT COLLECTION SILVER [DVD]

ヒドゥン ENTERTAINMENT COLLECTION SILVER

Twin Peaksのボブ+クーパー然り、カイル•マクラクランって男はどーも憑依系が似合います。グロ注意なエイリアン(見た目は人)がカーチェイスにガンアクションと大活躍。このグロエイリアンはフェラーリとメタルがお好きな様で、カントリーを流したステレオは容赦無く破壊します。まさに人がゴミの様な扱いの一本。良作。

鑑賞日:02月20日 監督:ジャック・ショルダー

の・ようなもの [DVD]

の・ようなもの

久々の鑑賞。最後まで淡々と進んで大した山場もなく終わっていく作品。まだ何者にもなりきれていない若者の宙ぶらりんな状態が良く分かる。共感しちゃいけない歳だが共感してしまう。ジャンゴ•ラインハルトが流れるスペイン料理店とかBGMのジャケとかツボも多数。しかしこのくらいまでの秋吉久美子の無双っぷりはヤバイ。そして若過ぎるでんでん。良作。

鑑賞日:02月18日 監督:森田芳光

いんちき商売 [DVD]

いんちき商売

観る物がなかったので、DVDボックスを引っ張り出してきて鑑賞。水が流れかの如く実にスムーズに動く。ネイティブばりに英語が分かればもっと楽しめる筈で、それだけが残念。しかしハーポはいつ観ても完全に変質者だな。最高。

鑑賞日:02月17日 監督:ノーマン・Z・マクロード

ディア・ハンター [Blu-ray]

ディア・ハンター

久々。徹底的に青春を失った若者達の物語。反戦映画やら勧善懲悪やら何だかんだで穿った見方をしたらキリがないのであるが、今作はトラウマレヴェルのロシアンルーレットと二度と再現される事のない“Can't Take My Eyes Off You”の大合唱の儚さに尽きる。色々と痛い。しこたま聴きまくったサントラと共に名作。

鑑賞日:02月16日 監督:マイケル・チミノ

ALWAYS 三丁目の夕日'64 Blu-ray豪華版

ALWAYS 三丁目の夕日'64

ついつい鑑賞。突っ込みたい所は山程あるが、普通に術中にはまってウルっときちまった。完全に“北の国から”化してますね。訛りの抜けない堀北真希は至高。

鑑賞日:02月16日 監督:山崎貴

ガタカ [Blu-ray]

ガタカ

久々の鑑賞。生まれながらにして不適正者の烙印を押されても不可能を可能にする男•イーサン•ホーク。かっけぇ。喝采を受ける12本指のピアニストも非常にアクセントになっている。“僕に何ができるかを決めつけるな”とビンセントは言う。ハンデを負う者への賛歌とも云うべき作品。ナイマンのサントラも素晴らしい。傑作。

鑑賞日:02月15日 監督:アンドリュー・ニコル

ムーンライズ・キングダム [Blu-ray]

ムーンライズ・キングダム

ここまでハンク•ウィリアムズが流れまくるとは思わなかったが、作品に非常に合っている。キューブリックばりのシンメトリーとやたら明るい色合いのウェス•アンダーソンワールドで安心して鑑賞できました。断面図を撮らせたら右に出る者がいない気がする。何か足りないと思ったらオーウェン•ウィルソンがいない! 少し残念だが、それをのぞけば良い作品だった。

鑑賞日:02月13日 監督:ウェス・アンダーソン

さよなら子供たち [DVD]

さよなら子供たち

最近で云えばエヴァQばりのピアノ連弾と少年たちの笑顔が暗く寒い冬に輝いている。この場合よ見ちゃいけないのに見てしまう子供の描写はなんとも辛い気持ちになる。派手な演出なしに淡々と物語が進み、最後の再び出会う事のない“さよなら子供たち、また会おう”の台詞で余計に胸を熱くさせる。

鑑賞日:02月12日 監督:ルイ・マル

ポーキーズ [DVD]

ポーキーズ

くだらねー。American Apparelみたいな格好をした欲望まみれの男子高校生どもが終始いきり立った一本。下ネタ連発の末、酷い目に遭わされた“ポーキーズ”に陽炎座ばりの仕返しを敢行し、意外と良い話で終わっていく辺りは80年代の底抜けに明るいアメリカン•コメディならでは。ヘアーでセーターは編めないだろ...。良作。

鑑賞日:02月11日 監督:ボブ・クラーク

ニックス・ムービー ― 水上の稲妻 [DVD]

ニックス・ムービー ― 水上の稲妻

久々の鑑賞。死期の迫ったニコラス•レイを現実とフィクションが入り乱れた映像で見せるかなり重い一本。病の苦痛を目の当たりにして、自らを責めるヴェンダース。“出口”を求め続けた映画人2人の答えは、“映画は死なない”だったのかもしれない。

鑑賞日:02月09日 監督:ヴィム・ヴェンダース

悲しみの青春 [DVD]

悲しみの青春

穏やかな庭の世界からジリジリと暗い時代になって行く。テンポが自分にはいささか合わなく、“ひまわり”程の衝撃がなかった。が、ヌードシーンのドミニク•サンダの強烈な目力には参りました。これは繰り返しちゃイカン歴史です。

鑑賞日:02月06日 監督:ヴィットリオ・デ・シーカ

夏の妹 [DVD]

夏の妹

俺の妹がこんなにxxなわけがないって事で、微妙な家族関係と本土復帰後の沖縄をテーマにした一本。個人的には栗田ひろみより、超天使りりィの方が好き。本土人•殺される側の殿山泰司と沖縄人•殺す側の戸浦六宏とのラストもなかなか。沖縄なのに地中海を感じさせる不思議な作品である。良作。

鑑賞日:02月03日 監督:大島渚

恋の罪 [DVD]

恋の罪

ようやくの鑑賞。いやはや、圧倒的なお下品さ。汚い中で時折流れる美しいマーラーの調べは非常に印象的。園子温監督の様な清々しいまでのストレートな表現をできる人もなかなかいない気がする。カフカ的なラストもニクい。試食のソーセージがどんどんデカくなる演出もまた最高。傑作。

鑑賞日:02月03日 監督:園子温

ああ爆弾 [DVD]

ああ爆弾

久々の鑑賞。伊藤雄之助の顔芸と岡本喜八の鬼編集の一本。狂言や念仏でこれだけのリズムが生み出せるのは凄い。が、他の作品に比べると後半にやや失速する気がしなくもないが、面白い事には変わりない。バキュームカーネタはやっぱり好き。

鑑賞日:02月01日 監督:岡本喜八