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さすらい

Films: May.2017『さすらい』ほか

Jun,01 2017 12:00

断捨離で大量のビデオをHDDへと取り込みまくった5月。
懐かしいラインナップ中心ではあります。
長年放置されていたVHSテープの多くが何らかの問題を抱えているのは仕方ないとして、
デッキ3台を駆使して頑張ったものの、完璧さからはほど遠いのは実に悲しい。
未DVD化の貴重なテープ巻き込みを食らって、テープ修復やガワ開けからのヘッド掃除等々、なんとも2017年とは思えない作業に従事する今日この頃でありました。

観た映画: 2017年5月
映画本数: 13本
鑑賞時間: 1434分

不滅の恋 ベートーヴェン

不滅の恋 ベートーヴェン

久々の鑑賞。ゲイリー•オールドマンが云々よりも何よりもベートーヴェンが偉大過ぎる。フィクションながらなかなかなメロドラマに仕上がってはいる。曲の良さは別としても第九のシーンは結構好き。良作。

鑑賞日:05月30日 監督:バーナード・ローズ

さすらい

さすらい

何度観ても素晴らしいとしか言えん(脱糞シーンも含む)。長尺の末の最後の交差の秀逸さ。傑作。

鑑賞日:05月27日 監督:ヴィム・ヴェンダース

ウディ・アレンのバナナ

ウディ・アレンのバナナ

久々の鑑賞。怒涛のしょーもないブラック•コメディでまさにこの時代のウディ•アレンと云った感じ。ユダヤネタが他のに比べるとやや少ない気もしなくはないけれども、全体的に斬れ味が鋭い。磔の駐車シーンなんかは秀逸そのもの。駆け出しの頃のスタローンのワル役もなかなか。良作。

鑑賞日:05月22日 監督:ウディ・アレン

東京戦争戦後秘話

東京戦争戦後秘話

久々の鑑賞。どこまでも滑稽で空虚に左巻きの若者を描く大島渚のアイロニー。とにかく闘うのだな。そんな葛藤をホラーに時にサイケに演出される。武満徹音楽効果も良い感じ。良作。

鑑賞日:05月21日 監督:大島渚

わが道

わが道

久々の鑑賞。新藤兼人の裁判もの。とにかくまぁ色んな意味で心が寒くなる一本ではある。殿山泰司の棺の一瞬のシーンだけで映画自体に強烈な印象を残さざるを得ない新藤兼人の凄さ。良作。

鑑賞日:05月19日 監督:新藤兼人

吾輩は猫である

吾輩は猫である

久々の鑑賞。原作は勿論のこと、市川崑の演出も仲代達矢、伊丹十三を始めとした役者の演技も素晴らしい。ウォルター•カルロスみたいな宮本光雄のムーグシンセなバッハもまた良い。傑作。

鑑賞日:05月16日 監督:市川崑

ドローン・オブ・ウォー

ドローン・オブ・ウォー

神の視点で人を裁くには向いていなかったイーサン•ホーク。昨今の戦争のあり方に一石を投じたかったのはなんとなく分かる。しかしまぁ、『ガタカ』におけるマイケル•ナイマンの存在が如何に大きかったかも浮き彫りにしてしまった気もしなくはない。まずまず。

鑑賞日:05月12日 監督:アンドリュー・ニコル

鉄輪

鉄輪

久々の鑑賞。カミさんに対して何処までもスパルタな新藤兼人。それにきっちり必要以上の怪演で応える乙羽信子。今作は更にフラワー•メグで目の保養もできるので、新藤作品よ中ではかなり好きな一本。素晴らしい、傑作。

鑑賞日:05月11日 監督:新藤兼人

ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅

ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅

形あるものは滅びる...途中における人達の尊厳の濃淡を垣間見られる、スタインベックみたいな一本。単なるイイ話に留まらず、イレギュラーな事態に見舞われた時のそれぞれを結構辛口に描く。良作。

鑑賞日:05月06日 監督:アレクサンダー・ペイン

間奏曲はパリで

間奏曲はパリで

クッソ可愛いユペールおばあちゃん。かなりグッとくる。アメアパがまだある。なかなか良作。

鑑賞日:05月04日 監督:マルク・フィトゥシ

不機嫌な赤いバラ

不機嫌な赤いバラ

テンプレっぽいイイ話ではある。が、シャーリー•マクレーンとニコラス•ケイジの濃い味2人でつまらん訳がない。締めるところはきっちり締める。なんか覚えのある妙な間があると思いきや、ポリアカの監督だったか。普通に良作。

鑑賞日:05月03日 監督:ヒュー・ウィルソン

天国の日々

天国の日々

'78年当時で既にカッチリ作風が決まっているテレンス•マリック。壮大かつ緻密な映像の美しさは当然として、神の創造物の前では何もかもが無力でありながらもひたすら生命賛歌する一貫性。それだけに妙な説得力がある。良作。

鑑賞日:05月02日 監督:テレンス・マリック

トゥルー・ロマンス

トゥルー・ロマンス

当時はなんとも思わなかったけれども、改めて観るとやたらに役者が豪華だな。特にデニス•ホッパーとクリストファー•ウォーケンの対峙の上手さ。若き日のミディアム姐さんの可愛さで常時目の保養どころか、タランティーノ脚本に抜かりがないので全く飽きない。Zガンダム級の三つ巴のクライマックスは男たちの挽歌までは行かずともなかなかのもの。良作。

鑑賞日:05月01日 監督:トニー・スコット