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Novel / Timshel

Novel

緩やかにみるみる馴染む網を
場違いな気分隠して
なんとなく眺めてる

合図は暗い

幾重にも連なる
零時の狭間を越え
変わらないその言葉と
変えられない言葉を

合図は暗い

捉える捉える
どんな雑音でも捉えてみる日が
今はどんな雑音でも捉えてみる日が

これはそうだ
微かな記録
また会えるその日まで
バイバイ

合図は暗い

捉える捉える
どんな雑音でも捉えてみる日が
今はどんな雑音でも捉えてみる日が
捉える捉える
すれ違う瞬間を変えてゆく日が
それがどんな風に変わるのかを見たい

Timshel

黒い砂漠
目に溢れた
場違いな期待ふっと払う
あらゆる傷の正体

人間同士が
笑いながら踊る
ひび割れた薄い氷の上で
あらゆる傷の正体

能う 一度は胸に沁み入る血が
能う 一度は風をはらんでいた
能う 一度は夢に描いていた

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