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Deer Hunter Soundtrack

カヴァティーナ / ジョン·ウィリアムズ

Dec,24 2013 11:04

ここ数年来ギターを演奏する事が楽しくてしかたない。
なんかこう、若い頃の情熱が戻ってきている感じであったりする。
主にギターの小曲をメインに練習している訳であるが、当たり前だけども、どれもちゃんとした作曲家が手がけているものなので、主旋律との絡みが絶妙なものが多い。
サントラ制作等々で、引き出しを増やすための勉強にもかなり役立っている。

で、ここ2ヶ月くらいに仕事中に暇さえあれば弾いていたのが、イギリスの映画音楽の作曲家、スタンリー·マイヤーズの"Cavatina"。
ちょっと前にリバイバル上映した曰く付きの作品、『天国の門』などを監督したマイケル·チミノ作品の傑作中の傑作、『ディア・ハンター』('78)のサウンドトラックでも有名な一曲。
一瞬、北の国から的な情景が浮かんできそうなレベルのほのぼのした曲であるが、いざ弾いてみるとえげつないフォームの連続。
物理的に無理だろって箇所まであるけれども、そこはごまかして弾くテクニックも必要な訳で...。
二十歳くらいからの愛聴盤であったにもかかわらず、何故にちゃんと取り組んでいなかったのか。
それは、ひとえにこの部分で挫折したのが正直なところだったりする。
チューニングをいじってある気もしなくはないが、レギュラーチューニングで無理矢理練習して、なんとか通して弾ける様になった今日この頃。
これを普通に弾いているジョン·ウィリアムズ(作曲家の方ではない)恐るべし。
ペンシルベニアのあの寒々とした風景が目の前に広がってくるような素敵な一曲である(行った事ないけど)。