otom

Nostalghia

Films: Feb.2016『ノスタルジア』ほか

Mar,02 2016 13:00

勝手にタルコフスキー祭りな2月でロシアから東欧ものを多く鑑賞。
傑作だらけで、心身が色々と浄化されている感じがする。
ので、ソドムの市のゲスさが際立つ...。
そんな2月。

観た映画: 2016年2月
映画本数: 16本
鑑賞時間: 1797分

サクリファイス

サクリファイス

まさに受難。神は無いでお馴染みのツァラトゥストラの永劫回帰のくだりから始まるものの、最後は守るべきものの為の自己犠牲で完結する。庭の話も含め『文明は罪からできている』の箇所もまたグサッとくる。テーマをはじめ、ムイシュキンが出てくるあたりも実にロシア的。黒澤明っぽくもあるけども、映像に関しては圧倒して他を寄せ付けん。傑作。

鑑賞日:02月29日 監督:アンドレイ・タルコフスキー

ソドムの市

ソドムの市

なんとなく再鑑賞。で、やっぱり後悔する。ぐう畜、ソドミーどころの話じゃない。善も悪も視点の違いとは言え、自分がノーマルでつくづく良かったと感じる今日この頃。怪作。

鑑賞日:02月24日 監督:ピエル・パオロ・パゾリーニ

恋のロンドン狂騒曲

恋のロンドン狂騒曲

なんとまぁ欲深い人々のから騒ぎ。ウディ•アレンの化身みたいなキャラは出てこないけれども、良作。

鑑賞日:02月23日 監督:ウディ・アレン

ストーカー

ストーカー

この湿り気がタルコフスキーなんだな。「神龍、オラの願いを叶えてくれー!」って具合にスムーズにいかないニヒリスト達に苦悩する神の僕ことストーカー。実にロシア的苦悩。素晴らしい。傑作。

鑑賞日:02月22日 監督:アンドレイ・タルコフスキー

ノスタルジア

ノスタルジア

ぬるま湯的な環境でぬくぬくと生きている身としては亡命者の郷愁をきちんと理解する事は難しい。しかしながら、圧倒的な説得力のとんでもない映像表現でその喪失感を少しは垣間見る事ができる。なんと云う奥行きと液体と光。凄すぎる。

鑑賞日:02月20日 監督:アンドレイ・タルコフスキー

バーン・アフター・リーディング

バーン・アフター・リーディング

馬鹿みたいな連鎖で馬鹿みたいな事件が連発するクソややこしい話だが、地球を俯瞰すると大した事ないって云う。ブラピの死に様はなかなかだった。良作。

鑑賞日:02月17日 監督:ジョエル・コーエン,イーサン・コーエン

ザ・ヤクザ

ザ・ヤクザ

ゴルゴ13と言い、健サン的には迷走していた時期なのか、なんとも言えない一本。ディテールって何?って言わんばかりのあまりにあんまりな内容。ある意味面白かったけど。まずまず。

鑑賞日:02月16日 監督:シドニー・ポラック

闇のバイブル/聖少女の詩

闇のバイブル/聖少女の詩

ホドロフスキーをお耽美かつ極限までガーリーにした様な一本。正直、話は良く分からないけれども、映像作品としてはかなり素晴らしいのではないか。なかなか。

鑑賞日:02月16日 監督:ヤロミール・イレシュ

クラークス

クラークス

ビデオ屋の小僧のデス•スターの建造と爆破についての見事な講釈に尽きる。ダラダラしつつも飽きさせない一本。良作。

鑑賞日:02月15日 監督:ケヴィン・スミス

黒薔薇昇天

黒薔薇昇天

なんとなく久々の鑑賞。まるで『エロ事師たち』だけれども面白い。女性を崇めているのか恨んでいるのか、神代辰巳のドSっぷりは今作でも健在。良作。

鑑賞日:02月10日 監督:神代辰巳

優駿 ORACION

優駿 ORACION

最近、『北の国から』を見直していたので、ついでに鑑賞。小学生の頃はもうちょっと見応えのある印象だった。とりあえずフジテレビ臭が凄い。まずまず。

鑑賞日:02月09日 監督:杉田成道

プリティ・ベビー

プリティ・ベビー

別に児ポ目当てではないけれども再鑑賞。全体的に思いっきりアウトな作品ではある。絶望のロリ男と家族撮影で見せるブルック•シールズのなんとも言えない表情のラスト。良作。

鑑賞日:02月07日 監督:ルイ・マル

鏡


何度観ても良く分からん。が、映像だけはどのシーンも鮮明に覚えているんだなぁ。愛に乏しかった吃りっ子の人生とロシア的記憶の断片ってな感じだとは思うのだけれども、やっぱりまんまと混乱させられて深く理解には至らず。だのに圧倒的な映像の美しさでねじ伏せられる。そのうちにまた観たい。

鑑賞日:02月06日 監督:アンドレイ・タルコフスキー

宇宙飛行士の医者

宇宙飛行士の医者

宇宙を目指しつつも、徹底的に描かれる荒廃した大地、とインテリな会話が淡々と延々と続く。久々に強烈な睡魔に襲われる作品な訳だけれども、実は噛めば噛む程面白いんじゃないかとも思う。

鑑賞日:02月04日 監督:アレクセイ・ゲルマン・ジュニア

殺意の夏

殺意の夏

パンツやら色んなとこをはみ出させながら練り歩くイザベル•アジャーニを愛でる映画かと思ったら段々と様子がおかしくなってくる。あまりにあんまりなラストだが、なかなか面白かった。

鑑賞日:02月02日 監督:ジャン・ベッケル

ゴールキーパーの不安

ゴールキーパーの不安

なんとなく観たくなったので、久々の鑑賞。試合におけるゴールキーパーの微妙な駆け引きと殺人者のそれ。淡々としてほのぼのしたドイツの田舎町が余計に際立たせられる。良作。

鑑賞日:02月01日 監督:ヴィム・ヴェンダース