Twin Peaks
Aug,02 2006 15:00
私の地元には習志野劇場と云う映画館がありました。
最盛期は3、4番館として、末期は地元の歓楽街化の波に流されポルノ劇場へと変貌を遂げた劇場でありました。
後に市に潰された結果にはなりはしたものの、かつて我が街にも映画館があった喜びと、
その精神を継承して、半ば支配人気取りでその時々気になる作品を取り上げて行こうと思ったりする。
新・習劇 第1回 『Twin Peaks』
「ぅレぅぇッツ、ぅロォォックぅ。」
昨年の冬あたりから続く、相方さんとのシリーズ物の鑑賞会。
事の発端は所有する『ツインピークス 1stシーズン DVD BOX』を見てしまってから。
1stシーズンはとんでもないところで終わるので、相方さんもさすがに気になったらしく続行する事に。
個人的には飽きずに5回目くらいの鑑賞。
いまさら説明不要の今作ですが、毎回監督違う割にはうまくまとまっております。
デビッド・リンチらしさは随所にうかがえるし、リンチと作曲家バダラメンティがプロデュースしたジュリー・クルーズの音楽も素晴らしい。
前作『ブルーベルベット』の頃にリンチがThis Motal Coilの音楽に影響を受け、バダラメンティと共にクルーズを見いだしたらしい。
犯人が分かる2ndシーズン以降、視聴率もガタ落ちで本国では打ち切られた様ですが、幸い日本では最後まで放送される。
当時、私は中学3年生くらいで、数少ない楽しみが土曜の夜中のツインピークス。
コーラ片手に土曜の夜をエンジョイしてました。
そもそも全部見ないと絶対に内容は分からない今作。
よく劇場版『ローラパーマー最後の7日間』を意味不明とかつまらんと言う人でキッチリTVシリーズを全部見た人に未だかつて出会った事がない。
世にも頭のオカシイ、デビッド・リンチの手がける群像劇(本人はいたって真面目だと思うけれど)。
曇りの寒々とした世界観が好きな方は是非。
category: カルト
tags: アンジェロ・バダラメンティ, ジュリー・クルーズ, デヴィッド・リンチ, 新習志野劇場