
Films: Jan.2013『ザ・フューチャー』ほか
Feb,01 2013 14:00
年も明けて2013年。地球はまだまだ滅亡しそうにない今日この頃。
1月15日には大島渚監督が亡くなる。合掌。
ミランダ·ジュライ監督作品の"The Future"は傑作であった。
観た映画: 2013年1月
映画本数: 21本
鑑賞時間: 2178分

コニャックの男
フランス革命を駆け抜けて最後は皇帝にまでなってしまう、ベルモンドな訳だが、ドタバタの緩急がないせいか、観ている間にちょっと飽きてしまった。が、細かい所で面白い所も沢山あった気はする。
鑑賞日:01月29日 監督:ジャン=ポール・ラプノー
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日本のいちばん長い日
先日の肉弾に続き久々の鑑賞。今作の裏で肉弾だと思うと尚更、岡本喜八の凄さを感じる。現在の日本がある事と宮城事件のこの一日の出来事はまさに歴史の重さそのものを感じさせる。しかしこの頃の東宝はとんでもないなぁ。傑作。
鑑賞日:01月28日 監督:岡本喜八
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マイ・マザー / I Killed My Mother
どうにも上手くやっていけない思春期のイケメン息子と母親のお話。黒歴史感MAX。息子と母親のリアル過ぎるフラストレーションの描き方が絶妙過ぎる。劇場未公開なのが納得できない程、良い作品。
鑑賞日:01月28日 監督:グザヴィエ・ドラン
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肉弾
一生のうちに何回観るのだろうってくらい岡本喜八作品の中でもダントツで好きな一本。一級のユーモアで語るからこそ胸を打つ。笠智衆との「死んじゃ駄目だよ兵隊さん」の下りはいつ観てもグッとくる。傑作です。
鑑賞日:01月26日 監督:岡本喜八
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恋人たち
まだマモー化していない美しいジャンヌ•モローがひたすらアンニュイである。倦怠から抜け出したとしても何やら色々とスッキリしないご様子。確かに実際はこんなもんなのかもしれない。若干26歳で人間の微妙な心理を描くルイ•マル。凄い。
鑑賞日:01月24日 監督:ルイ・マル
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東京戦争戦後秘話
久々の鑑賞。ひたすら描写される東京の風景、そして無名の役者(棒)。一時代の挫折者達の虚無感と言ったらない。何だかホラーな話の筋で武満徹のサイケな音楽も良く合っている。レクイエム感は半端ない一本です。良作。
鑑賞日:01月23日 監督:大島渚
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サロメの季節
何だか良く分からんが、色々と強烈な一本であった。最後には麻痺しちゃって有難くもなんともなくなるヌーディストビーチでの一夏の出来事が描かれている訳だが、話の筋よりも豪快にぶった切られる音響効果やカメラワークがとにかく凄かった。忘れた頃にもう一度観たい。
鑑賞日:01月22日 監督:クリストファー・フランク
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斬る
久々の鑑賞。傑作。色んな要素が詰まっているのに嫌味じゃなく、素晴らしいエンターテイメントに仕上がっている数少ない時代劇。仲代達矢、高橋悦史は勿論、岸田森はやっぱり良いなぁ。
鑑賞日:01月21日 監督:岡本喜八
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黄線地帯
色々面白かった。バラバラの要素が繋がりそうで繋がらず、そして繋がり最後はカオスな展開に。やっぱり石井輝男は狂っとる。昭和がてんこ盛りの良作です。しいて言えば殺し屋稼業の素質がゼロな感じの天知茂の存在があまりに切ない。
鑑賞日:01月20日 監督:石井輝男
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U・ボート ディレクターズ・カット
10年振りくらいの鑑賞。数ある兵器の中で潜水艦と云う地味な題材ではあるものの、それが気にならないくらいに良くできている。これでもかと閉塞感を表現した映画であるが、浮上した時の開放感はさすがにファルコンが見えてきます。しかし編集版なので物足りない。これはやっぱりTV版で観る方が良い。鑑賞後の悲壮感は異常、傑作です。
鑑賞日:01月20日 監督:ヴォルフガンク・ペーターゼン
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私が、生きる肌
ようやくの鑑賞。予想の斜め上を行く凄い作品。アルモドバル監督お馴染みのモニターシーンもしっかりある。登場人物間の拒絶と受容を軸にタブーの世界をほじくり返す。傑作。
鑑賞日:01月19日 監督:ペドロ・アルモドバル
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ゴールキーパーの不安
久々の鑑賞。殺人を犯したゴールキーパーがぶらぶらと逃亡している映画な訳ですが、人の心理ってものは他人からはなかなか見えないもので、ゴールキーパーの心理とは裏腹に淡々と描かれる日常的な風景は殺人などなかったかの様。一本のPKを映画化した様な作品。良作。
鑑賞日:01月19日 監督:ヴィム・ヴェンダース
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きっと ここが帰る場所
ロバート•スミス風のメイクをしたシワシワゴスなショーン•ペンが引きこもり生活から亡き父親の敵討ちでナチスの残党を狩りに行くロード•ムービー。ハムラビ法典ばりの復讐劇を果たした末のコレじゃない感で最終的に一皮も二皮も剥けた普通のショーン•ペンになる。デビッド•バーンのサントラも良かった。良作。
鑑賞日:01月18日 監督:パオロ・ソレンティーノ
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新宿泥棒日記
大島渚監督が亡くなったとの事で、一番好きな作品を鑑賞。新宿の夜明けをペニバン持って歩く横尾忠則と横山リエのシーンはなんつーか圧倒的。そして唐十郎の存在感。こんなに時代のエネルギーを後世に伝える映画も珍しい気がする。合掌。
鑑賞日:01月15日 監督:大島渚
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カストラート
久々の鑑賞。一応、実話らしいですがやっぱり創作な部分が多いのでしょうね。ハンデを負った者同士のシンパシーを演出する少年や要所の場面展開など良くできている。失神レベルのアイドル映画と考えるといささか軽い感じもしなくはないですが、種馬兄貴との最終合作のラストは穏やかで救われます。サントラも素晴らしい。良作。
鑑賞日:01月08日 監督:ジェラール・コルビオ
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未来世紀ブラジル
久々の鑑賞。カフカの“城”を彷彿させる人間的に融通の効かない未来のお話。主人公の夢に見た自由の結末はなんとも切ない。威圧感ありまくりの美術は、リドリー•スコットが手掛けた昔のAppleのCMの様。個人的には“ブレードランナー”より今作が断然好きです。傑作。
鑑賞日:01月07日 監督:テリー・ギリアム
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火の森
やたらイケメンのレイモンド•ラヴロック主演のサイケホラー!!!な一本。自由を求める若者が最後には自由を放棄してしまい、笑撃のラスト。世の中には色んな魔力があるのでしょうが、やっぱり色仕掛けが最強な様で。モダンな装飾やサントラも素晴らしい。良作。
鑑賞日:01月06日 監督:トニーノ・チェルヴィ
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九月の冗談クラブバンド
本当に冗談みたいな一本だが、これが暴走族全盛期の日本の昔なのでしょうね。黒歴史度マックスの青春映画。ちょっと“Rumble Fish”っぽくはあるが、なかなか面白かった。フロイドの“The Wall”ばりの瓦解シーンとしっかり締める宇崎竜童は流石。
鑑賞日:01月04日 監督:長崎俊一
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血と砂
傑作。10年振りくらいの鑑賞。ユーモアの中に染みるものがある。これは岡本喜八監督だからこそ。三船敏郎を始め、童貞仲代達矢、佐藤允、少年達と素晴らしい演技を見せるが、この作品はやっぱり伊藤雄之助の存在感が圧倒的である。しかしDVDのジャケはひどい。
鑑賞日:01月02日 監督:岡本喜八
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審判
ボックスセットを貰ったので久々の鑑賞。悪夢としか言い様がない圧倒的な息苦しさが、完璧な映像で描かれている。繰り返し流れるアルビノーニも非常に効果的で素晴らしい。オーソン•ウェルズの作品の中でも特に好き。
鑑賞日:01月01日 監督:オーソン・ウェルズ
category: 映画レビュー
tags: 2013年映画レビュー