Films: Dec.2012『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q EVANGELION:3.33 YOU CAN (NOT) REDO.』ほか
Jan,11 2013 23:30
どんどん映画の鑑賞数が減っているのは仕方ないとして、なんだかえらく偏っている印象の12月。
日本映画専門チャンネルの岡本喜八特集がやっぱり見逃せないのでそればかり観ている。
そんな中、12月6日に亡くなった佐藤允の映画の中でみせる印象的な笑顔はこの先も度々作品の中で生き続ける思われれる。
合掌。
観た映画: 2012年12月
映画本数: 19本
鑑賞時間: 1907分
殺人狂時代
何回観ても素晴らしい。天本英世の名言「無駄遣いする時にこそ金は光り輝く」から始まり、とにかくスタイリッシュ。冴えまくる映像演出と完璧なエンターテイメント。まさしく職人。
鑑賞日:12月31日 監督:岡本喜八
ジョン・レノン, ニューヨーク
NY時代のドキュメンタリー。ジョンはやっぱり偉大だなぁ。で、ヨーコもやっぱり凄い。“スターティング•オーヴァー”でホロっときちまった。
鑑賞日:12月30日 監督:マイケル・エプスタイン
本当に若い娘
うーむ、けしからん。思わず「最近の若いモンは」と言ってしまいそうな、アンニュイ度と変態度がかなり高いガーリィな作品。14歳の少女の性的衝動がかなりアウトな感じで描かれております。少女の目尻の皺や腹のたるみと“本当に若い娘”と云う邦題がなんとも笑いを誘う一本。
鑑賞日:12月28日 監督:カトリーヌ・ブレイヤ
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q EVANGELION:3.33 YOU CAN (NOT) REDO.
???の前半から情報量MAXの後半とで、完全に置いてけぼり感のあるQでしたが、とりあえず圧倒されました。前作で「行きなさい、シンジ君」と言っときながら、あんまりな待遇。カヲルとのホモ連弾は実に素晴らしかった。“シン”が楽しみ。巨神兵も良かった。
鑑賞日:12月24日 監督:庵野秀明
ジャッカルの日
よくよく考えると結構な外道っぷりを発揮するスナイパーとパリ警察のドゴール暗殺の攻防戦を描く。暗殺者との距離が縮まるにつれて緊迫感も加速する。やや長いが傑作。
鑑賞日:12月22日 監督:フレッド・ジンネマン
ライジング・サン
なんとなく先が読めてしまうものの、二転三転するストーリーは中々楽しめた。が、この作品は何と言ってもあまりに酷い日本解釈とニセ日本人のあまりにあんまりな演技を苦笑いしながら観るところに醍醐味がある気がする。立ってるだけでボブ状態のレイ•ワイズと武満先生の音楽は良かった。
鑑賞日:12月17日 監督:フィリップ・カウフマン
戦国野郎
久々の鑑賞。他の喜八作品にくらべると若干劣る気がするものの、やっぱり面白い。人の生きる道も色々あるもんなのだ。粘着質な中丸忠雄の火だるまラストは名シーン。 戦国に若大将の風がそよぐ変な作品。
鑑賞日:12月17日 監督:岡本喜八
逆噴射家族
傑作。痛烈なまでのマイホーム主義の皮肉。加速したノイローゼは家族の壮絶なバトルに発展する。最後は自分達の手で崩れるマイホームのなんと脆い事。ジャック•ニコルソンばりの小林克也を始め、児ポすれすれの工藤夕貴なと見所盛り沢山。テクノデリックな音楽も良かった。
鑑賞日:12月12日 監督:石井聰亙
女吸血鬼
ぶっ飛びカルト作品“地獄”の中川信夫監督作品。なんと女吸血鬼が出てこない!! タイトル詐欺にも程がある。学芸会ばりの演出にのせて繰り広げられる摩訶不思議ワールド。吸血鬼なのか狼男なのかよく分からん設定の天知茂。酷い作品の筈なのに癖になる。カックン。
鑑賞日:12月11日 監督:中川信夫
わが谷は緑なりき
久々の鑑賞。“怒りの葡萄”の次の作品だけあって若干似ているところがあるものの、尻切れ感が否めない前作よりは面白い。モノクロなのに色彩豊かな映像は流石。神は何故に試練を与えるのかと云う人類の不変のテーマと色んな意味でのヒューマニズムが見事に描かれている。良作。
鑑賞日:12月10日 監督:ジョン・フォード
スネーク・アイズ
なかなか面白かった。序盤の長回しや同時進行の映像はキレはともかくデ•パルマ作品だと感じる。ニコラス•ケイジのテンション高めの演技も好きではあるが、如何せん話も教授の音楽もどこか中途半端な感じがしなくもない。まずまず。
鑑賞日:12月08日 監督:ブライアン・デ・パルマ
ゴルゴ13
やや黒いデューク東郷こと健サンがイランで狙撃しまくる問題作。健サン以外全員イラン人で日本語と吹き替えで会話が成立すると云う妙な現象が発生するのが一番の見所。作りは何だか雑な感じだが、これはこれで面白かった。
鑑賞日:12月05日 監督:佐藤純弥
都市とモードのビデオノート
“東京画”の聖地巡礼の雰囲気とはまた違ったヴェンダースらしいドキュメンタリー作品。ヨウジヤマモトのお言葉が大物過ぎる。「鏡の中の自分のイメージ」の表現に邁進している人の発言は重い。良作。
鑑賞日:12月02日 監督:ヴィム・ヴェンダース
category: 映画レビュー
tags: 2012年映画レビュー