Films: Nov.2012『パリ、テキサス』ほか
Dec,12 2012 12:00
相変わらず1日1本は観られず。
久々の"愛人(ラマン)"と"パリ、テキサス"は面白かった。
観た映画: 2012年11月
映画本数: 21本
鑑賞時間: 2172分
銃殺
ぬかるみの中で繰り広げられる、限りなく茶番な軍法会議。その末に刑を受けるトム•コートネイと虐げられるネズミの描写が何ともやるせない。熱弁のダーク•ボガードも結構胸に迫る。良作。
鑑賞日:11月30日 監督:ジョセフ・ロージー
サイコ(1998)
先日、久々にオリジナルを観たのでついでにこっちも観る。賛否両論はあると思うけども、ほぼ同じに撮っているので面白くない訳はない。ヒッチコックっぽい人がチラッと出てくるし、ガス•ヴァン•サントのこの作品に対する愛情は伺える。しいて言えばアンソニー•パーキンスの方がやっぱり良い。
鑑賞日:11月25日 監督:ガス•ヴァン•サント
アーティスト
フィルムがなくなる今の時期だからこそ意味のある映画。古い物と新しい物が上手く融合するのが一番なのだ。映画の未来に希望を抱く事ができる良作。“奇傑ゾロ”のシーンには胸が熱くなった。
鑑賞日:11月24日 監督:ミシェル・アザナヴィシウス
ドライヴ
なんだかんだで結構面白かった。ストーリーはともかく、映像と音楽でここまで見せられるのはなかなかのもんである。とりあえずはサントラが好み過ぎる。良作。
鑑賞日:11月22日 監督:ニコラス・ウィンディング・レフン
パリ,テキサス
久々の鑑賞。何度観ても素晴らしい一本。実際には知らんけど、80年代のアメリカが匂ってくる。地平線やトランシーバーや電話等々で演出される家族の距離感は絶妙としか云い様がない。これだけ哀愁漂う男の背中を描ける作品も数少ない気がする。傑作。
鑑賞日:11月19日 監督:ヴィム・ヴェンダース
フォロー・ミー
“第三の男”のキャロル•リード作品。凄く素敵な一本。マニック•ピクシー•ドリーム•ガール風なミア•ファローと英国人を絵に描いた様な旦那とマカロン押しの探偵の不思議な三角関係。構成もバチっと気持ち良く、引き込まれる。テーマ曲も良い。傑作。
鑑賞日:11月18日 監督:キャロル・リード
ウイークエンド
長々としたセリフは全く頭に入ってこないのだが、映画史上に残る渋滞シーンや数多くの強烈なブラックユーモアで笑える。素直に凄いなぁと思ってしまった。
鑑賞日:11月17日 監督:ジャン=リュック・ゴダール
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 EVANGELION:2.22 YOU CAN (NOT) ADVANCE.
ポカポカの綾波が可愛過ぎる。Qの6分バージョンも良かった。
鑑賞日:11月16日 監督:庵野秀明
死刑台のエレベーター
傑作。ツッコミ所満載の手抜かりがありまくりの犯行と不運としか云い様がない展開はともかくとして、マイルスと夜とジャンヌ•モローとでしっかり成立しちゃっているから凄い。
鑑賞日:11月11日 監督:ルイ・マル
グッドモーニング,ベトナム
久々の鑑賞。安心して観られる良作。ロビン•ウィリアムズのマシンガントークが面白いのは勿論の事、黒い鶴瓶ことフォレスト•ウィテカーも良い感じです。“What A Wonderful World”の下りは沁みる。
鑑賞日:11月10日 監督:バリー・レビンソン
ザ・フライ
小学校くらいの頃ぶりの鑑賞。クローネンバーグ作品の中でも“シーバース”レベルにグロ度は高い。とにかく肉を食べる気をなくす一本。しかしながら、悲哀はしっかり描かれており見応えは充分。傑作。
鑑賞日:11月09日 監督:デイビッド・クローネンバーグ
拳銃は俺のパスポート
宍戸錠のハードボイルドアクションの大傑作。「俺は逃げるんじゃねぇ、生きるんだ」キリッ。って云う台詞が似合う人もそういない気がする。日活スコープで映しだされる、だだっ広い埋立地での銃撃戦は圧巻。ジェリー藤尾がいささかホモくさい気もしなくはないが、素晴らしい作品である。
鑑賞日:11月06日 監督:野村孝
41歳の童貞男
本家の40歳〜より先にこっちを鑑賞。くだらないお下劣ギャグ満載で楽し過ぎる。“There Will Be Blood”や“Kingdom”らしきパロディも確認。ツボに入りまくり。チキチキイェーイ。
鑑賞日:11月05日 監督:クレイグ・モス
髪結いの亭主
久々の鑑賞。クリーム色っぽい柔らかい光と死の匂いが終始同居した素晴らしい一本。妄想っぽい筋はともかくとして、共感できる箇所は多い。M•ナイマンを好きになったきっかけの作品でもあり、未だにサントラ盤を良く聴いている。凄く好きな作品。
鑑賞日:11月05日 監督:パトリス・ルコント
スリ
老婆殺しがスリに置き換えられた“罪と罰”。思いっきりバレてそうなスリの手口のシーンの連続はそこそこ面白かったが、話自体はかなり散漫な感じ。“罪と罰”を原作としてやっているのかいないのか分からないけども、何か非常に損なっている印象。ドストエフスキーの“罪と罰”が偉大過ぎる為にいささか残念な一本。
鑑賞日:11月03日 監督:ロベール・ブレッソン
赤線地帯
売春禁止法案が議論されている当時の映画であるが、今観ても何か共通するものがあるのでしょうね。貧乏が売春を生み、売春が色んな問題を生む連鎖。食い物にされる者が他の者をまた食い物にする食物連鎖がテルミンの音楽によって恐ろしさが増す。パンスケなのに気品あふれる若尾文子サマは最強。
鑑賞日:11月03日 監督:溝口健二
メルシー・ラ・ヴィ
なんだか良く分からん映画だが、つまらなくはない。と云うか初々しいなまいきシャルロットを鑑賞するだけでも充分である。そのうちまた観る、と思う。
鑑賞日:11月02日 監督:ベルラン・ブリエ
category: 映画レビュー
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