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Jeux d'Artifices

Films: Dec.2015『エリザとエリック』ほか

Jan,06 2016 11:55

なかなかどうして駄作の多かった12月。
つまらんものも観ないと面白い作品が引き立たない...と思ってたけれどもそれは時間の無駄って事にぼんやり気付き始めている今日この頃。
まぁ観なきゃ分からんのだけれど。

そんな中で、TAMMY脱獄広島殺人囚はモーレツだった。

観た映画: 2015年12月
映画本数: 18本
鑑賞時間: 1748分

ミッドナイト・イン・パリ

ミッドナイト・イン・パリ

久々の鑑賞。ロスト•ジェネレーションの世界へロストするオーウェン•ウィルソン。ニューヨークでもパリでもキッチリとウディ•アレン作品になる。非常に好きな一本。

鑑賞日:12月31日 監督:ウディ・アレン

ジゴロ・イン・ニューヨーク

ジゴロ・イン・ニューヨーク

ユダヤ原理主義相手にアイロニーを振りまくウディ•アレン。彼の作品っぽいけどジョン•タトゥーロ作品。実に良かった。

鑑賞日:12月30日 監督:ジョン・タトゥーロ

海を感じる時

海を感じる時

市川由衣が脱いでると聞いて...。時代を越えて通づるところもあるとは思うけれども、70年代、百恵ちゃんを彷彿させる不幸な女性像と台詞回しを今の時代に観ると恥ずかしい様な無理がある様な。せんべい食うシーンと身体張った肉便器っぷりはなかなか。

鑑賞日:12月28日 監督:安藤尋

ビリー・ザ・キッド 21才の生涯

ビリー・ザ・キッド 21才の生涯

ちょいちょい出てきて妙な存在感を醸し出すディランに気を取られ続ける。ビリー•ザ•キッドを仕留めたつもりが、撃ったのは自分自身の過去だったみたいな。サム•ペキンパー作品としては地味な感じだけれども、対峙するシーンの緊迫感は素晴らしい。そして流れる天国への扉に身震いする。良作。

鑑賞日:12月26日 監督:サム・ペキンパー

誰よりも狙われた男

誰よりも狙われた男

人類皆兄弟になれる気がしない、色んな意味で。淡々と積み上げた末に激昂するフィリップ•シーモア•ホフマン。一点集中の感情の爆発がこちらにも響いてきたよ。良作。

鑑賞日:12月25日 監督:アントン・コービン

ライトスタッフ

ライトスタッフ

冷戦時代のアメリカ様作品。流石のUSA。良くも悪くもこれがフロンティアスピリットってやつか。フィリップ•カウフマン作品ってあまり好きな印象はないけれども、今作に限りなかなかグッとくるシーンが多々あった。長いけど。ストイックな音速パイロットはジジイになってからスペース•カウボーイズに出そうな感じ。良作。

鑑賞日:12月25日 監督:フィリップ・カウフマン

熱いトタン屋根の猫

熱いトタン屋根の猫

お家騒動を外から眺める。ドロドロして嫌だねぇ。現実世界では意地汚いやつの方が強い気もするけれども、そこは映画なのでスカッと終わる。良作。

鑑賞日:12月23日 監督:リチャード・ブルックス

トラッシュ!-この街が輝く日まで-

トラッシュ!-この街が輝く日まで-

シティ•オブ•ゴッド的なものを期待していたのだけれど、スラムな描写の割にはいささかヌルい印象。テンポ良く綺麗に終わっているのは嫌いじゃないけど。まずまず。

鑑賞日:12月22日 監督:スティーヴン・ダルドリー

イヴ・サンローラン

イヴ・サンローラン

映画としては何と云うかありがちな感じなんだけど、まぁ面白かった。ホモォ。

鑑賞日:12月19日 監督:ジャレル・レスペール

エリザとエリック

エリザとエリック

久々の鑑賞。姉弟ともに外に目を向けるべくもがき、しかし自分達にも気付かないほどに均衡が崩れるのを不安がる、そんな姉弟の物語。代わりが見つかってしまった時の悲劇たるや関係が深い程に痛い。消失と静寂のラストは結構なもの。良作。

鑑賞日:12月15日 監督:ヴィルジニー・テヴネ

TAMMY

TAMMY

なんとキレのあるデブ。そしてミザリーまで出てくる。これは良作。

鑑賞日:12月14日 監督:ベン・ファルコーン

悪党に粛清を

悪党に粛清を

激おこマッツ•ミケルセン。かろうじてデンマーク人ってだけでベタベタの西部劇。カンフーキックとサッカーが上手いフランス人があっさり死んで、あまり活かされていない気もするが、なかなか面白かった。"悪党に粛清を"って云うド直球な邦題も嫌いじゃない。

鑑賞日:12月13日 監督:クリスチャン・レヴリング

愛のそよ風

愛のそよ風

これは俺の真実愛だ! しかし世間様はそれを信じちゃくれない。ってのも無理もないファンタジーレベルの設定。しかし大人の現実から"黒い雲"が晴れて行くウィリアム•ホールデンを見ていると何か心に響いてくるものがある。まぁ、夢の様なお話。クリント•イーストウッドのやっぱりポスターでのカメオ出演も良い。良作。

鑑賞日:12月12日 監督:クリント・イーストウッド

インターステラー

インターステラー

思わずオカエリナサ"イ"と言いたくなる様なトップをねらえ!感。淡々と過ぎる序盤から激しく展開するあたりはかなり面白かった。が、相対性理論云々の設定的な話ではなくて、何かがスコーンと抜けている気がしなくもない。ご都合主義過ぎるみたいな。しかし圧巻の映像を観るだけでも価値はある。

鑑賞日:12月11日 監督:クリストファー・ノーラン

脱獄広島殺人囚

脱獄広島殺人囚

登場シーンからラストまでキマくっている松方弘樹。独特な妙な動きと圧倒的存在感で、顔の謎メイクも霞む。豪華な東映面子の中でも西村晃(婦女暴行)の死に様が一番悲惨だった。傑作。

鑑賞日:12月09日 監督:中島貞夫

22ジャンプストリート

22ジャンプストリート

前作の高校から今度は大学での潜入捜査。オッサンがスプリング•ブレイクに突入ってのが醍醐味なのだろうけど、いまいち違和感がない。敵だけに見破られていると云う徹底的なご都合主義で最後まで行く。ラストはいささかダレるけども、まずまず。

鑑賞日:12月05日 監督:フィル・ロード

ラン・ローラ・ラン

ラン・ローラ・ラン

渋谷の某映画館に働いていた頃にそこで公開してた作品で思い出深くはあるけれども、今も昔も大して面白くない。と云うか今観ると4つ打ちサントラが時代を感じさせて恥ずかしくもある。まずまず。

鑑賞日:12月02日 監督:トム・ティクバ

渇き。

渇き。

過剰にすりゃ良いって訳じゃないな。血生臭い描写を抜きにして、この狂気を描いていたならば、スゲーってなったかも。ミヒャエル•ハネケ的な品が欲しい。とりあえず疲れた。

鑑賞日:12月01日 監督:中島哲也