otom

Withnail and I

Films: Apr.2017『ウィズネイルと僕』ほか

May,03 2017 12:50

バタバタしてほとんど映画を観られなかった4月。
数が少ないながら、なかなか秀逸なのが多かった気がする(イギリスものばっかりなのはともかくとして)。
特に"ウィズネイルと僕"なんかは非常に好き。
5月はいっぱい映画を観よう。

観た映画: 2017年4月
映画本数: 7本
鑑賞時間: 710分

緋文字

緋文字

いい加減に原作を読まねばと思いつつ、久々の鑑賞。ピューリタン的融通の利かなさからの村八分は原作の後の話なのだそうな。ヴェンダースと云えばロードムービーなイメージだけれども、考えてみれはそうでないのもちょいちょいある。解放され旅路へと赴くってのが他とちょっと違うのか。ゴールキーパー的な能天気なサントラと虐めもなんのそのの都会のアリスちゃんに妙に心を打たれる。良作。

鑑賞日:04月29日 監督:ヴィム・ヴェンダース

赤いアモーレ

赤いアモーレ

同性から見ても男がゴミ。ペネロペは流石の迫力。

鑑賞日:04月27日 監督:セルジオ・カステリット

長く熱い週末

長く熱い週末

EU前夜。ロンドンに君臨するマフィアのボスがデカいビジネスに賭けるも、IRAに邪魔され、見下すアメリカには愛想を尽かされとイギリスの没落をイギリスらしいアイロニーで描く。絶望的に合わないサントラとオッさんの長いシャワーシーン以外はなかなか見応えがあった。EU離脱の今見るべき一本な気はする。

鑑賞日:04月22日 監督:ジョン・マッケンジー

Kak menya zovut

真夏の素肌

余計な嘘で色々とこじれまくる。父親不足のエロビッチを愛でるだけでも楽しい。おそロシア感はなく、アンニュイでなかなか面白かった。

鑑賞日:04月19日 監督:ニギーナ・サイフルラーエワ

逢びき

逢びき

メロドラマの古典。嘘と真実のせめぎ合いとラフマニノフ。話しかけてくるババアのギルティが最後で分かると云う実に罪な演出。それが切ない。傑作。

鑑賞日:04月07日 監督:デヴィッド・リーン

ウィズネイルと僕

ウィズネイルと僕

グダグダかつ退廃的。台詞回しや演出の切れ味がまたら鋭い。青い影から始まり、サイケ色満載の60年代終わりにおけるイングランド=雨。質の高いコメディに仕上げているからこそ、物悲しい。傑作。

鑑賞日:04月04日 監督:ブルース・ロビンソン

ガンジー

ガンジー

ガンジーでも助走つけて殴るレベルって表現の秀逸さが良く分かる、逆に。非暴力のガンジー史を結構なボリュームで描く。世界各地に残る軋轢の発端が大英帝国様にある事が良く分かる。こんな時代のブリカス共に丸腰で挑むガンジーが偉大と言わずして何と言うか。思想に合わせたのかいささかのんびりとした演出ながら、良い作品だった。

鑑賞日:04月03日 監督:リチャード・アッテンボロー