
Films: Sep.2017『ピクニック』ほか
Oct,01 2017 12:00
なかなか粒揃いだった9月。
いやはや、しかし『ピクニック』におけるバタイユのカミさんの可愛さは尋常じゃない。
観た映画: 2017年9月
映画本数: 14本
鑑賞時間: 1350分

ミッドナイト・スペシャル
周りを固める役者は粒揃いではある。途中までは良い感じだったけれども、CG丸出しの東京モード学園みたいなのでゲンナリする。肝心なところの謎を投げっぱなし過ぎな気もしなくはない。まずまず。
鑑賞日:09月26日 監督:ジェフ・ニコルズ

ソーセージ・パーティー
面白い。さりげなく永久保存食品のトゥインキーですとか入れるあたりにセンスを感じる。いかに妙な加工食品で溢れているか。中学生レベルのエログロにとどまらない一本。パロディネタも秀逸。
鑑賞日:09月25日 監督:コンラッド・ヴァーノン,グレッグ・ティアナン

ハイ・ライズ
原作が太陽の帝国やクラッシュの人って事で通りで好みな訳だ。オーソン•ウェルズの審判やらキューブリック的な舞台設定も良い。タワマンのそれが社会の縮図とな。良作。
鑑賞日:09月21日 監督:ベン・ウィートリー

神のゆらぎ
散々劇中で語っているだけに、全能の神は居ないってラストの台詞はいささか不要に思える。神が居ないから事故が起きるのか、それぞれの人が犯す過ちに対しての罰としての事故なのか、宗教のみならず人それぞれで解釈が異なるって事で神のゆらぎって事なのか。すっかりキラキラ感が失われたグザヴィエ•ドランはなかなか空気だった。良作。
鑑賞日:09月19日 監督:ダニエル・グルー

将軍たちの夜
戦時下における殺人の大小。サイコなピーター•オトゥールは最初から見るからに怪しいのだけれども、それをものともしない怪演で引っ張る。また映像は火炎放射器のシーンや場面転換がかなりお洒落。トム•コートネイがまた効いている。良作。
鑑賞日:09月18日 監督:アナトール・リトヴァク

家族の肖像
夢見る老人バート•ランカスターの夢破れる世にも哀しい一本。ヘルムート•バーガーとの関係はどこまでもベニスに死すの様。なんと云う喪失感。良作。
鑑賞日:09月17日 監督:ルキーノ・ヴィスコンティ

エル・クラン
うーん、独裁。魔が差したと言えないレベルの罪がそこにはある。これで無実を訴えると云うメンタルがまた。実話なものの、映画的にはいささかダレる気もしなくはない。まずまず。
鑑賞日:09月12日 監督:パブロ・トラペロ

ピクニック
ブランコのシーンの開放感と美しさ。シーンとリンクした雲行きと水面の雨と僅か40分の間に凝縮される映像美。ほのぼのの中に静かに発生する出来事の悲しさよ。どーでも良いけど、こんな可愛い嫁さんと眼球譚ってのは妄想が捗る。傑作。
鑑賞日:09月07日 監督:ジャン・ルノワール

アノマリサ
チャーリー•カウフマンの脳内世界がアニメーションでも健在。痛々しいまでに病んでいる中でジェニファー•ジェイソン•リーは声だけでもエロティックである。面白かった。
鑑賞日:09月06日 監督:チャーリー・カウフマン

レザボア・ドッグス
二十年ぶりくらいに観た。キャスティング、演出、音楽とどれもビタッとはまって総合的に素晴らしい、この頃のタランティーノ作品。金をかけずとも面白い作品が作れる良い例な一本。傑作。
鑑賞日:09月05日 監督:クエンティン・タランティーノ

機動戦士ガンダム THE ORIGIN V 激突 ルウム会戦
ハモンの爆唱と毒ガスの下りはいささかダレる気もしなくはないのだけれども、盛り上がってきてはいる。のにズバッと切ると云う。まぁ続きは楽しみだけど。
鑑賞日:09月04日 監督:安彦良和

エレファント・マン
フリークスを描かせたらリンチとヘルツォークの右に出るもんは居ない。対比としての人の心の醜さを表現する為にいささか強引とも言えるグロを敢えてやるリンチ。人の心の美しさは見かけじゃ分からんのだ。何度観てもアンソニー•ホプキンスのカミさんの下りと弦楽のためのアダージョの所でジーンと来る。傑作。
鑑賞日:09月01日 監督:デイヴィッド・リンチ
category: 映画レビュー
tags: 2017年映画レビュー