Films: Nov.2017『愛と哀しみのボレロ』ほか
Dec,01 2017 12:50
なんとなく地味〜なラインナップな気がするも、振り返れば名作揃いの11月。
最近は古典の良さをしみじみと感じている。
観た映画: 2017年11月
映画本数: 15本
鑑賞時間: 1601分
愛と哀しみのボレロ
歴史が交差する圧巻のボレロまで結構な長さで激動の時代をひた走る。比較的テンション上げな感じで行くので、いささか疲れるけれども、素晴らしい。傑作。
鑑賞日:11月25日 監督:クロード・ルルーシュ
ルーム
原始人がいきなり宇宙空間行くみたいな...。世界の広さの認識も人それぞれと云う当たり前を改めて問われた感じ。解放からの後半の痛々しさはちょっと異常...と思ったら、FRANKの監督だったか。納得。で、大人を凌駕する子役。良作。
鑑賞日:11月22日 監督:レニー・アブラハムソン
喝采
とにかく三人ともが節穴な調子で進んで行く訳だけれども、後半の怒涛の回収が小気味良い。ビング•クロスビーの目の色が変わるシーンにはちょっと鳥肌が立つ。複雑な各々のメンタルの描き方が実に繊細極まる。傑作。
鑑賞日:11月21日 監督:ジョージ・シートン
ある天文学者の恋文
キモいをを通り越して超新星爆発レベルの恋文とな。見えているのになんと遠い事か。ジェレミー•アイアンズがリスボンで探しまくるやつと何となくごっちゃになるものの、良作だった。
鑑賞日:11月20日 監督:ジュゼッペ・トルナトーレ
さすらいの航海
実話だそうで、ナチのエグい所業に悩まされるユダヤ人の方々。名だたる役者で埋め尽くされるも、いささかとっ散らかっている気もしなくはない。終わってみれば、アレックス役のせいで裏がありそうな気がするマルコム•マクダウェルとやたらと偉そうなオーソン•ウェルズの無駄使い感が否めない。もののなかなか良作。
鑑賞日:11月17日 監督:スチュアート・ローゼンバーグ
アイ・ソー・ザ・ライト
割とありきたりなミュージシャンの伝記ものではある。しかしながらトム•ヒドルストンのハンク•ウィリアムズのものまねはかなり良い線を行っていた様に思われる。オリジナルが流れないってのは如何なものかとも思うけれども、まずまず。
鑑賞日:11月14日 監督:マーク・エイブラハム
ヘッドライト
哀愁のジャン•ギャバン。筋書き自体は大した事ない、もののキッチリしっかりとしみったれた演出をする。ラストのカオスな家畜達の不安感と言ったらない。良作。
鑑賞日:11月12日 監督:アンリ・ベルヌイユ
来るべき世界
映像表現的にとにかくデカいが正義みたいなところがあるにせよ、なんと未来な事か。いささか偏りがある気もしなくはないけれども、人間の欲望の方向性がもの凄いスケールで描かれている。良作。
鑑賞日:11月09日 監督:ウィリアム・キャメロン・メンジース
シャドウ・オブ・ヴァンパイア
『処女の生血』におけるウド•キアのゲボシーンに匹敵する程のウィレム•デフォーの怪演。の上をゆくムルナウを演じるマルコビッチが一番狂気を感じると云う。実に絶妙なキャスティング。ノスフェラトゥ愛を感じる。良作。
鑑賞日:11月08日 監督:E.エリアス・マーハイジ
悦楽の貴婦人
実に上手い感じな逆転劇。敢えてラウラ•アントネッリの露出を最小限にしている辺りに格調高いまでは行かないまでも、好感が持てる。テーマ曲も問答無用で刷り込まれて、忘れなれない作品ではある。良作。
鑑賞日:11月07日 監督:マリオ・ヴィカリオ
エルム街の悪夢
夢と現実のリンクと云う神設定。殺しの現場の演出も多種多様で子供の頃より楽しめた気がする。後にシザーハンズ化するジョニー•デップを思うとなかなか感慨深いものがある。良作。
鑑賞日:11月06日 監督:ウェス・クレイヴン
アメリカン・ビューティー
タイトルからしてアイロニー。美しいものはそれらじゃなくてこれらなんだと説得力のある一本。毎回ビニール袋の下りを求めて観ていると言っても過言ではない象徴的なシーンに加えて、鮮烈な赤の演出の数々。素晴らしい。傑作。
鑑賞日:11月03日 監督:サム・メンデス
寝盗られ宗介
やっぱりなんだか全体的に締まりがない気がしなくもない。超人的な役柄の原田芳雄からなる喜劇で面白いところも多数あったし、愛の賛歌もグッとはくるのだけれども、なんでか締まらない。松竹の富士から始まり、幕が降りての富士はセンスを感じたけど。藤谷美和子は可愛い過ぎるので文句なし。
鑑賞日:11月02日 監督:若松孝二
category: 映画レビュー
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