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リバティ・バランスを射った男

Films: Apr.2020『リバティ・バランスを射った男』ほか

May,01 2020 15:08

世の中がこんなでも、精神衛生上なるべくいつも通りに映画を楽しんでいる。
4月も古今東西良い感じにばらけていて、良作も沢山。
多分、ハズレ気味な方(ある意味面白い)の深作作品は置いといて、安定して面白い藤田敏八、相米慎二の中で、二回縫いにくる流石の神代辰巳。
思えば、スペインのアレックス・デ・ラ・イグレシア監督作品『刺さった男』やハンガリーのネメシュ・ラースロー監督作品『サウルの息子』などなど痛いのが多かった気もする。
久々でやっぱり傑作な『シェルタリング・スカイ』は教授の曲共々素晴らしい。OPEDのポール・ボウルズの台詞、「あと何回~するだろう」に人生で享受するものへの態度について考えさせられる。
4月の一番はジョン・フォード監督作品『リバティ・バランスを射った男』。西部劇な新旧時代転換のよくある話ではあるけれど、細かい色んなところが上手過ぎて痺れる。
劇中では流れないバート・バカラック作曲のテーマもとても好き。
そんな映画群に加えて朝晩に『ふしぎの海のナディア』やら『彼氏彼女の事情』を観直してたりと、何やらGAINAX付いてる今日この頃。

観た映画: 2019年4月
映画本数: 25本

ルック・オブ・サイレンス

よせば良いのにオリジナル全長版を観たのが数年前で、それの姉妹編。加害者側からの前作から被害者側からって事でインドネシアのゆきゆきて神軍状態。イデオロギーの大義名分の下での行動は個人の責任を曇らせると云う人類の愚かな歴史。己の罪を認められる加害者なんてもんはほとんどいないってのが良く分かる。この手のを観ると只々、自分の厭世が加速する。

鑑賞日:2020/04/29 監督:ジョシュア・オッペンハイマー


スティーヴとロブのグルメトリップ

本人達が本人役をやる上にネイティブレベルじゃないと全部分からんモノマネをひたすら撮ると云う、結構攻めてる風なマイケル・ウィンターボトム。ホタテ中心と錯覚するくらいの料理の数々と同じくらい微妙な中年同士の会話。その影からジワジワ迫ってくる、若さの喪失のやるせなさがこっちにも伝わってきてつらい。羊にムーアに2000年ぐらい以降のマイケル・ナイマン詰め合わせでなかなか楽しかった。マイケル・ケインのモノマネは当分見たくない。

鑑賞日:2020/04/28 監督:マイケル・ウィンターボトム


棒の哀しみ

エンヤートットと延々と怪しげにブツブツやる神代節は寧ろそれがないと落ち着かないレベル。会話と関係なく進行し、内面を顕すかの如くな掃除とかの謎動作も然り。分家待遇の憂き目から、あれよあれよとのし上がり満足するにつれて、なんか知らんけどより不満がでると云うシャブ中みたいな映画(やった事ないけど)で超怖い。ボタンの裁縫ができるところから始めておいて、傷口縫い上げるまでは分かるけど、二度目やるのは流石。長年の賜物か意味不明性癖+ライティングな濡れ場とかグルグル会話とか無駄に精度が高くて感心する。

鑑賞日:2020/04/27 監督:神代辰巳


オマールの壁

嘘と欺瞞とパレスチナ問題って事で実態を知るほどに壁が高くなると云う良く出来た作品。皆が嘘を信じていたと諜報活動がすぐ近くある状況ってのは日本でぬくぬくしてたら信じられないものがある(裏ではどうだか知らんけど)。理不尽に当たり前に人を利用する非道に対する反抗と青春の蹉跌が組み合わさった時の行動は納得するしかない。

鑑賞日:2020/04/26 監督:ハニ・アブ・アサド


霧の波止場

波止場に集まる連中の性格を最小限で良く分かる様になってて凄い。中でもトラックのハンドル操作ひとつでジャン・ギャバンのワケ有り風で厭世的だけど善人って設定を一発で表すのは見事。色んな五里霧中から抜けたいそれぞれの人々がいて、上手くいく奴もいるし上手くいかない奴もいるをサラッと凝縮するマルセル・カルネ。ピーンっと張ったところからの汽笛と爆走ワンコに心打たれる。人生ってそんなもんよね。

鑑賞日:2020/04/25 監督:マルセル・カルネ


アタメ

意味不明かつ無駄に芸術的なシーン満載なアルモドバル。ニュー・シネマ・パラダイスみたいなほんわかするモリコーネをバックに肩越しにイビキ+ガン見のバンデラスの威圧感がヤバい。気配りに実務にあっちも滅法強い有能過ぎるストーカーな訳で、女性が心変わりするのも仕方ないと、何か健全な映画でも観た気分になるアルモドバルマジック。色彩含めて、色んな意味で明るい監禁映画。

鑑賞日:2020/04/24 監督:ペドロ・アルモドバル


イングランド・イズ・マイン モリッシー, はじまりの物語

清々しい程に似てないモリッシー。なんと云うか、花束振り回す感じのオーラが全くない上に役者が中肉っぽい+ケツアゴ担当感が足りない。全体的にモヤ〜っとしたただの鬱映画でスミス(ってよりモリッシーか)前日譚って言われなきゃちょっと分からないかもしれん。ありがちな音ネタと映像の使い方もいまいち。ジョニー・マーの巧さもあんまり伝わって来ない。なんとなく予想してたけど、この手ので魅せる作品ってのは難しいんだねぇ。

鑑賞日:2020/04/22 監督:マーク・ギル


聖なる呼吸:ヨガのルーツに出会う旅

昔はイロモノ扱いだったとの事でインド人=ヨガってイメージは最近のものらしい。師から弟子への直伝のドキュメンタリーと云えど肯定あり批判ありでなかなか楽しい。受け継ぐものや改良したものがあっても自己の精神に向かう姿勢は共通している。南インドのケララ的風が吹いてきそうな穏やかさと、こちらは初めて聴いたソラブジのピアノ曲でとても良い雰囲気な作品。劇中でガーヤトリー・マントラを高速で詠唱する少年になんでか分からないけど本場を感じた。そんな訳で早速ヨガるも基本のキから凄いハードで大変。

鑑賞日:2020/04/20 監督:ヤン・シュミット=ガレ


女王フアナ

狂女スレスレの嫉妬深さ。自分で狂女って言ってるけど。傍目にはご乱心あそばせる風に見えちゃうって事は統治能力的には無能を顕す訳で、実際政には興味なかったらしい。国さえそっちのけの情熱はある意味スゴいとは思うけど。『Fanatic』の語源がこの人からって説もあるらしい。この人題材の絵画は面白そうなので、ちょっと探求したい。この監督のアマンテスをあんまり覚えてないんだけど、記録を見たら微妙な感じだったので、そう云う事なんだろう。ギリギリなエロスはなかなか良い。カスティーリャ連呼されてカステラ欲しくなる(これも語源らしい)。

鑑賞日:2020/04/18 監督:ヴィセンテ・アランダ


シェルタリング・スカイ

久々。北アフリカから奥に進むにつれて資本主義世界の常識が通じなくなる怖さ。『暗い虚無から自分たちを守ってくれる空』のもとへ辿り着き、夫婦間の溝を埋める為にはより過酷な状況が必要な哀しきジレンマとでまさに悲壮。なくなってから初めて喪失感を得るっては良くある事で、人生で享受するものへの態度とそのヒントが最初と最後のポール・ボウルズの台詞に尽きる気がする。で、キレキレな頃の教授のテーマは勿論文句なしに素晴らしい、そして悪夢系シーンの出来はベルトルッチ作品中でもトップクラスじゃなかろうか。

鑑賞日:2020/04/17 監督:ベルナルド・ベルトルッチ


ションベン・ライダー

冒頭の長回しに貯木場に遊園地にと凄い撮影やエフェクティブで意味不明な映像、徹底された各場面の効果音は圧倒的ではある。のだけども、中日狂設定の財津一郎も霞むレベルで全員のテンションが終始ウザ高い上に筋がいまいち分からん。これをエネルギッシュと取るかどうかは観る日の状態にもよる気がしなくもないけど、今日はちょっと駄目。やたらにマッチ挿入とかインタータイトルの'80年代感とか今観るとちょっとキツいとこも多々ある。でろんでろんのタンクトップからのぞく河合美智子の横乳は評価する。

鑑賞日:2020/04/15 監督:相米慎二


若草物語

脚色されまくってとんでもない事になってる。適当なベス子とローレンス翁のピアノの下りに抹殺された原稿焼き、ローリーとの出会いにライムの塩漬け、スケートの氷やらで原作のおいしい所を見事に壊している。そして四女どころか長女より老けてるエリザベス・テイラーがちょっと酷い。各病人の危篤感もさらっとしたもんで、四姉妹からジョオの執筆の話のどこまでやるかと尺の問題もあるかと思うけれども、あまりにせわしない。そんな中で唯一マーガレット・オブライエンのベスがハマってて良かった。ジョオの口走る「おったまげた」=
クリストファー・コロンブスが一番おったまげた。

鑑賞日:2020/04/14 監督:マーヴィン・ルロイ


シャンプー

OPEDに『素敵じゃないか』をねじ込んでくる時点で好感度が高い。そして女の人がみんな揃って可愛い。カリスマ美容師なウォーレン・ベイティの身体を張ったプレイボーイっぷりが招く忙殺。良い身分じゃないかなんて思いつつも、首の回らなさと空虚さの増幅で段々気の毒になってくる。追ってるのは二兎どころじゃないので、驕れるもの久しからずは必然なのね。ニクソン当選前夜のハリウッドの上流階級の人達の問題はベトナムとは関係ない様に見受けられる。要所の小ネタも上手なハル・アシュビー。ポール・サイモンが天才なのは言わずもがな。グレート。

鑑賞日:2020/04/13 監督:ハル・アシュビー


リバティ・バランスを射った男

法の裁きと西部の掟のテーマで悪役がリバティとかお洒落だな。これからは暴力ではなく法律の時代だーと言いつつ、物語中のみならずそ現行に至るまでゴリゴリな銃社会のアメリカ様に恐れ入る。一つの時代の終焉の権化の様で哀愁と男気増々なジョン・ウェイン、前向きでど根性なジェームズ・スチュアートとで、どっちも痺れる。バート・バカラック作曲のテーマは劇中では流れんのね。デカステーキ食いたいモードが暴走する映画。

鑑賞日:2020/04/13 監督:ジョン・フォード


トゥモロー・ワールド

邦題が酷い。クリムゾン・キングの宮殿からアニマルズのジャケ再現あたりがピークだった。英国以外が滅亡と云う鬼設定で長回し部分は完全なる戦争映画パートでなかなか。子宝こそ至高って事で生殖能力が無い大人は徹底的にゴミクズ扱いが酷過ぎて、ちょっと萎える。自然の摂理って言ったらそれまでなんだけど、老若男女の人の命は平等じゃないと大声で言われている様でなんだかモヤっとするな。

鑑賞日:2020/04/11 監督:アルフォンソ・キュアロン


ダイアモンドは傷つかない

十年振りくらい。主要登場人物がみんなサ未四已。傷つかないダイ"ア"モンドのタイトルとOPからして秀逸。おっさんの妄想猛々しい内容(原作は女性)なんだけれども、これはもう夢の如しな話よね。序盤の部屋とYシャツと田中美佐子なんかは軽いジャブみたいなもんで、古本屋inもろ出しスク水で追いかけっことか神懸かってるレベル。藤田敏八の描く男女の生々しさが上手いのは勿論だけども、フェチな部分をキッチリ徹底してるのが流石。いつかは衰える絶倫風を吹かしつつも、結果的には凶暴な加賀まりこと狂気の朝丘雪路とJDの夢敗れたりとで表面内面併せて傷だらけにされるのは山崎努って事で、身から出た錆としてもなんかもう男としてはゾッとする。ぽくないと見せかけて、やっぱりぽい井上堯之の劇伴でこれまた良い感じな安定感。

鑑賞日:2020/04/10 監督:藤田敏八


ナイアガラ

ナイアガラ観光プロモーション的には逆効果と思われる。100m先からでも見分けがつきそうなマリリン・モンロー。それと張れる程可愛らしいブルネットのジーン・ピーターズとでバランスが良い。夫殺しと嫉妬の夫婦のいざこざに壮大な感じで巻き込まれる関係ない夫婦。布石の置き方と回収はキチッとしてて申し分ないけども、やっぱりプリッと歩くモンロー・ウォークと真っ赤な唇から歌われる『キッス』のモッタリしたセクシーさが強烈に印象に残る。構図決まりまくりな静寂の鐘楼のシーンも良かった。

鑑賞日:2020/04/09 監督:ヘンリー・ハサウェイ


サウルの息子

ほとんどのシーンで映し出されのは、親衛隊の監視に細心の注意を払い続ける主人公のミディアム・ショット。その背景でピントがぼけてても分かる凄惨な所業。間断なく働かされる囚人とあらゆる方向から飛びかかる怒号、それに隠れる様に交わされるひそひそ声。部品と名付けられた死体、死体、死体。ゾンダーコマンド(ユダヤ人労働者)として処理する側の異常空間と混沌の中で男がこだわるのは息子(ではない)の弔い。ひたすらにカディッシュ(追悼)を求める正気を失った男が望む虐殺の最中において唯一の正気。一瞬の緑で満たされた閉塞感からの解放と清拭の一瞬の静寂でも鑑賞者も含めて息苦しさから逃げる事ができない。

鑑賞日:2020/04/08 監督:ネメシュ・ラースロー


宇宙からのメッセージ MESSAGE from SPACE

宇宙の里見八犬伝(こっちのが先だけど)。気合い入ってるんだか適当なんだかよく分からないけども、SWに喧嘩売って行くスタイル風なのは伝わってくる。銀色の成田三樹夫と天本英世の登場で先ずコーヒーを吹く。平安時代かと錯覚する程の板についた公家演技。正義側の面子は深作作品でよく見る感じで良いとして、○2-D2みたいなベバ2号のテンションがヤバい。そんなかんなで、日本アニメっぽい発想な帆船型宇宙船、未来系な驚愕のリアルタイム吹替え(まぁ多分便宜的になんだろうけど)な感じ等々、狙ってやってたら凄い箇所がちょいちょいある。デス・スターみたいな推進力のある惑星設定なんかはトップをねらえ!に影響を与えてそう。こんなのを作っちゃうのが、色んな意味で当時の業界の活気を感じさせる。

鑑賞日:2020/04/07 監督:深作欣二


暗くなるまで待って

ドキドキする。部屋中のものをひっくり返すかの如く散りばめられた伏線を綺麗に回収しまくるので異常なスッキリ感。盲人の世界を見せる為の練りまくりな演出とオードリーの視線演技からの暗闇へって事で感嘆するレベル。オードリーの頭脳をスルーする後のトラウトマン大佐の間抜けっぷりと飛んでくるアラン・アーキンと、ガッソリ〜ンが印象的な冷蔵庫映画。ヘンリー・マンシーニのピアノのチューニングいじってるみたいな劇伴が凄い効果。

鑑賞日:2020/04/06 監督:テレンス・ヤング


恐喝こそわが人生

仁義なきストップモーション。なんだけどやっぱり東映とは空気感が違う。お耽美なのか品なのか、なんでか分からん松竹マジック。一挙一動が妙な松方弘樹を面白がってるうちに段々とチンピラが政財界の大物に挑む反権力な色合いになってくる。やられ役の多いイメージのジョー山中(役名: 零戦)がやられる辺りから哀しい特攻モードに入る感じ。しつこいまでの嫌な予感描写の前置きからの日劇前ゲリラは結構見応えがある、色んな意味で。さらっとやってるけど、口笛で東京流れ者のあのキーは無理がある。そして瞬間天知茂。

鑑賞日:2020/04/05 監督:深作欣二


ケス

全てが劣悪と吐き捨てたくなる様な'60年代は炭鉱街の労働者階級の日常を細やかに、そして淡々と描いている。家も学校も理不尽この上なく、そんな環境が少年にも当然影響する訳で、この世代の明るい未来はいずれはノーフューチャーへと変わると。静寂の中を飛行するかの如く少年が育て、日常を超越した美が打ち砕かれて無に帰す時の絶望感はいかほどのものか。ユナイテッド推しなケン・ローチって事で横暴な偽サー・ボビー・チャールトンのクソ試合もなかなか理不尽だったな。

鑑賞日:2020/04/04 監督:ケン・ローチ


刺さった男

あ〜ガッツリ刺さってるなと云う人々の目、目、目。鉄筋のあるなしで路傍の石から強烈に輝くダイヤモンドへと人の扱いが変わりまくる。不幸があればそれを知りたい人々がいて、それで広告屋は商売ができると云う歪んだ需要供給の困った世の中の仕組み。『地獄のハイウェイ』からグサっと刺さった本人でさえも窮乏故にその仕組みを利用せざるを得ないってのは嫌だねぇ。古今東西で確認されるいしだあゆみ似なカミさんが渦中においても旦那を気遣いつつ、家族の誇りを失わないと奮闘する様はちょっと泣けてくる。悲喜と明暗と色んなモンが凝縮されてる一本だった。

鑑賞日:2020/04/03 監督:アレックス・デ・ラ・イグレシア


キル・ユア・ダーリン

嘘か真か10秒の男にして受けなギンズバーグを熱演してしまったダニエル・ラドクリフ。『吠える』まくる前日譚ってな具合でまだまだモーラックしてない。そんなかんなで「ブラームス聴いてんの?」なんて出会いの演出は腐女子でなくとも良いモンだなと思ってしまう。車輪の如き人生の痛い部分を描き、ビート詩人な連中のその後を匂わすって事で、前に観た時よりは面白かった。『カディッシュ』のナオミことジェニファー・ジェイソン・リーはハマり役過ぎで、出てくるだけでなんだか泣けてくるな。全てを時代に合わせろとは思わないけど、選曲がダサ過ぎるのを除けばなかなか。

鑑賞日:2020/04/02 監督:ジョン・クロキダス


素直な悪女

シーツから覗いた足からの画面いっぱいの横たわる裸体のBBのOPで超シネスコって感じ。のっけのみならず、決まりまくってるお洒落なカットが数多く出てくる。頭がはじけそうなサン・トロペ的陽光のせいか若干テンポが悪い気もしなくはないけれど、劇中男子同様に生暖かい感じでBBを思う存分に堪能、見守る事ができるので+-ゼロ。それよりも哀れかつ、男気で通すトランティニャンが結構熱い感じで泣けてくる。憂いの小悪魔BBではあるけれど、皿ドラムでぶち割って平然としている様が一番悪女だった。

鑑賞日:2020/04/01 監督:ロジェ・ヴァディム