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戦場のメリークリスマス

戦場のメリークリスマス

Jan,20 2007 15:00

新・習劇 第11回 『戦場のメリークリスマス

「おまえは悪魔か。」

凄い好きなのにDVD買っていない数多くの中の1つ、『戦場のメリークリスマス』を久々に観る。1月だけど。
毎度の事だが教授が扮するヨノイ大尉が素敵である。
戦場なのに『アラビアのロレンス』のピーター・オトゥールばりのアイシャドーがなんともモード系。
'80年代に成人していたならば、きっと楽しかっただろうとしみじみ感じる。
トーキング・ヘッズかモリッシーばりのダボダボなジャケット着て、パルコを闊歩したかった。
デビッド・ボウイ、教授と更には主題歌デビッド・シルビアンで実にニュー・ウェーヴしている今作。
教科書問題云々と世間では騒がれているけれども、この映画なんかの方がよっぽど勉強になる気がするなぁ。
馬鹿ではないが盲目であった日本がきちんと描かれているし、お国に左右されない個人の評価などが描かれている。
2・26で死に遅れたヨノイみたいなのや感化されやすい若い将校やら、兵士みたいなのは多く存在していたのではとも感じる。
それが故に悲惨。...まぁ実際その時代に生きていないので知らないけれども。
トム・コンティ扮するロレンス言う、
"「お前らの汚れた神のせいだ」"
と、国を否定する気はさらさらないが、それも事実である。
隣人を愛する事はムズカシー。

それはそうと、このところ立て続けに太平洋戦争ものを観ており、切腹シーンをよく見る。
ハラキリのシーンは数多くあれど、やっぱりすごいのは
日本のいちばん長い日』の三船敏郎かと思われる。
介錯のいらんハラキリほどのド根性は私にはない。
せいぜい戦メリの中で、カマ堀りの汚名を着せられた軍属くらいの切腹しかできんであろうと思う、もしくはそれ以下か。

と、云う事で大島渚繋がりで『新宿泥棒日記』が久々に観たいなぁ。
手元にないので、仕方ないから『愛のコリーダ』でも観るか。

菊の御紋の入った恩賜の煙草を吸いたい。