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Sherilyn Fenn

ハツカネズミと人間 (新潮版)

Apr,14 2007 21:30

『あれはいいやつだ』

先日、K氏に頂いたスタインベックの『ハツカネズミと人間 (新潮文庫)』を読み終える。
以前、これもK氏のおすすめで『怒りの葡萄 (新潮文庫)』を読んで以来、スタインベックのファンになり今回に至る。

なんとも『怒りの葡萄』以上に悲しい終わりであるものの、スタインベックのそれはなんだか優しさに溢れているのだ。
'20年代ロスト・ジェネレーションよりもスタイベックの方が好きになってしまったのは、彼の持つ微妙なヒューマニズムに強く共感できるからな気がする。
頽廃で終わるものと頽廃の中の一筋の光明では大きく異なる。

この本で好きな台詞

「いいやつになるには、あたまはいらねえからな。おれは、ときによっちゃあ、あたまはその反対に働くような気がするぜ。ほんとに利口な男には、いいやつなんてめったにいねえからな。」

いいなぁ。
情景の表現も素晴らしかった。これだけ目に映る文章を描ける様になりたい。

近々、『二十日鼠と人間』劇場版も観ようかと思う。
レニーがジョン・マルコビッチとな。
ツイン・ピークス』の中でも特に好きなシェリリン・フェン嬢が出ているではないか。
これは全くのノーマークだった。
怒りの葡萄』を観た時はいささかガッカリ感ったらなかったので、これは面白いと良い。

category: 映画

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