妄想代理人
May,26 2009 21:00
激しく後追いしまくっている訳ですが、最近このアニメに夢中。
"パーフェクトブルー"、"パプリカ"等の監督で知られる今敏監督の2004年の作品。
WOWOWにてオンエアされていたみたい。
それにしても、なんとまーサイコな事。
このところあれこれとアニメ尽くしだったので、結構免疫できたかと思いきや、第1話のオープニングで圧倒される。
悲惨な背景と裏腹にケタケタ笑っている登場人物が次々と描かれ、この物語の連続通り魔犯『少年バット』の背景だけが鮮やかな草原で描かれる。
曲もアニメの主題歌っぽくない何やらやたらオリエンタルな雰囲気で、Enigmaなんかを彷彿とさせる。
今まで全くのノーマークだった訳ですが、今敏監督作品で色々手がけておられる平沢進さんと云う方が担当している模様。
この人の経歴を調べてみたんですが、なんでも'70年代にマンドレイクと云うプログレバンドを経て、P-MODELなるテクノポップバンドに在籍していたそーな。
そこらへんに詳しい人なら知ってて当然くらいの人なんでしょう。
一風変わった楽曲ながらアレンジ力が高いのもうなづける気はする。
しかしまだ13話中の10話目くらいの段階ではあるものの、精神的にまいっている登場人物たちを『少年バット』がひたすら襲い続けている。
関連性があるのかないのか、次々と登場人物たちがドラマチックに繋がってきており、まさに観ていて楽しい盛り。
最後がどうなるのかまったく予測不能だな。
各話のエピソードタイトルの出し方なんかも趣向が凝らしてあって毎回楽しみ。
細かく作りこんでいると云う印象。
エンドロールを黒地で済まさない映画監督の様な熱意を感じる。
まだ全部観終わった訳ではないけれど、世の中にはまだまだ面白いものがたくさんあるなぁとしみじみ思う今日この頃。