Films: Mar.2015『処女の泉』ほか
May,01 2015 13:00
傑作と駄作の振り幅の広かった3月。
ガンダムのTHE ORIGINの2作目の公開が待ち遠しい。
観た映画: 2015年3月
映画本数: 14本
鑑賞時間: 1497分
オブリビオン
よく見る感じの一本って印象しかない。M83のサントラも壮大なだけであんまり良くない。クローンのネーチャンの方がタイプってだけだな。湖畔のラストは戦慄を覚えた。まずまず。
鑑賞日:03月28日 監督:ジョセフ・コシンスキー
それでも夜は明ける
渋メンとは別人のスティーブ•マックイーンが描くアメリカ様のクロ歴史。受難の終わりは来る。にしてもポール•ダノはああ云う役がほんと似合うな。そしてブラピが正論言うとイケメン度が増す。痛い作品だけども良作。
鑑賞日:03月24日 監督:スティーヴ・マックィーン
FRANK フランク
シド•バレット的なクレイジー•ダイヤモンドにはやっぱり惹かれてしまう。が、SNSを駆使してもがく凡才くんも嫌いではない。色々と美しいなかなかの良作。
鑑賞日:03月23日 監督:レニー・アブラハムソン
救命艇
どん詰まりって意味ではスタインベックらしいとも言える。時代的にアメリカのプロパガンダ色が強いのは仕方ないとして、極限の密室に置かれた人間模様は実に濃ゆい。ヒッチコックもしっかりカメオ出演もしている。面白かったけども、新藤兼人監督の人間の方が完成されている気もしなくはないが、良作。
鑑賞日:03月21日 監督:アルフレッド・ヒッチコック
動脈列島
増村保造的にこう云うタイプの作品ってどーなんだろ。取り敢えず緊迫感はまるでない。エリート設定田宮のドヤ顔もいちいちイラっとくる。梶芽衣子については言及する気も起きん。唯一の収穫は関根恵子の尋問、投獄シーン。これはなかなか。まずまずな一本。
鑑賞日:03月17日 監督:増村保造
タイム・マシン
地底人を始め今観るとショボい箇所が多々あるのは撮影技術的に仕方ないとして、ストーリー自体は素晴らしい。火の鳥の未来編の基礎にもなってるのだろうな、きっと。良作。
鑑賞日:03月16日 監督:ジョージ・パル
あげまん
人間の人間たる故のドロドロでダーティな部分を描きまくっているけれども、どうしても品が良いのはやっぱり伊丹十三作品だからか。細部に宿る数々とこだわりにニヤリとさせられる。他の作品よりやや弱いがやっぱり傑作。
鑑賞日:03月14日 監督:伊丹十三
処女の泉
ドラクエの村みたいなほのぼのシーンから中盤で一転、息もつかせぬ展開となる。飛んで火に入る真冬の虫さながら罪人たちはキッチリ罰を受ける。復讐する者、黙殺する者の罪のありかは神に永遠の謎を問いかける。罪を認め許しを乞う者への恵みは感動的、浄化と云う言葉がしっくりくる。なるほど、強調された自然音にもしっかり意味がある。これは傑作。
鑑賞日:03月12日 監督:イングマール・ベルイマン
あさき夢みし
実相寺監督作品はどれも好きなのだけれども、今作は爆裂に眠くなる。時の流れが現代のとは異なるか如くのゆったりと描写な訳だが、かなりドロドロとはしている。猛々しい岸田森が印象深い。儚いなぁ。
鑑賞日:03月10日 監督:実相寺昭雄
リトル・プリンセス~小公女
アニメとは色々違う、どっちが忠実だか知らんけど。とりあえず黒いベッキーが出てくる。西ノ宮のババァに匹敵するミンチンの掌返しの鬼畜度は低いものの、パン屋ネタなどはちゃんとある。日本人的にはおとなしいアニメセーラ+鬼描写の方が好きな気もしなくはないが、なかなかの良作。
鑑賞日:03月08日 監督:アルフォンソ・クアロン
変奏曲
フランス映画風の日本映画。常時アンニュイかつノエビアのCMっぽい雰囲気を撒き散らしながらの束の間の駆け落ち。活字だったらすんなり入ってきそうな演技ではあるものの、全体的にしみったれた感じで別に嫌いではない。適当過ぎるモザイクはともかくとして退廃的な物語でなかなか良かった。
鑑賞日:03月03日 監督:中平康
ヒプノティスト―催眠―
ラッセ•ハルストレム好きなんだけども今作はいまひとつ。肝心なところで睡眠薬を飲む催眠術師と色々予定調和でどうにも乗れなかった。まずまず。
鑑賞日:03月03日 監督:ラッセ・ハルストレム
機動戦士ガンダム THE ORIGIN I 青い瞳のキャスバル
安彦画の安心感。きっちりとそれぞれのキャラクターに歴史を感じさせてくれる作品に仕上がっている。若かりし頃のジオンの面々、中でもファースト時には何やら憂いを含んだアルテイシアがジブリのキャラの様な幼なさで余計に心が痛い。そしてハモンのいい女具合が半端ない。個人的にはキシリアの不自然な光に包まれたサービスショットは不要だったが、次も楽しみな良作。
鑑賞日:03月02日 監督:今西隆志
category: 映画レビュー
tags: 2015年映画レビュー