Films: Apr.2015『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』ほか
May,01 2015 13:30
黒い方のスティーヴ・マックィーンとドゥニ・ヴィルヌーヴ作品ばかり観ている。
イニャリトゥ監督のバードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)は劇場で観ておいて良かった。
そんな4月。
観た映画: 2015年4月
映画本数: 13本
鑑賞時間: 1355分
ジェラシー
再鑑賞。とにかくバッド•タイミング。ハーヴェイ•カイテルにハメられそうなラストだけはグッド•タイミング。ジリジリ、ピリピリと実に濃密。シェルタリング•スカイの如く迷いに迷う男女。ケツ出しサイコ演技なアート•ガーファンクルもなかなか。良作。
鑑賞日:04月29日 監督:ニコラス・ローグ
エリジウム
細かい設定が結構いい加減な気はするものの、キッチリと見応えのある映像に仕上げているのは監督の手腕によるとこか。ベタベタのヒャッハーなサイバーパンクながら、なかなか良かった。
鑑賞日:04月26日 監督:ニール・ブロムカンプ
渦~官能の悪夢~
『灼熱の魂』を遡ること10年、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の長編デビュー作。まさに渦。映画によくありそうな筋ながら癖だらけな作品に仕上がっている。語りべのグロ魚もお国柄かクローネンバーグを感じさせる。かなり好きな一本。
鑑賞日:04月24日 監督:デニ・ピルヌーブ
ビザンチウム
インタビュー•ウィズ〜以来のヴァンパイアものと聞いて。吸血鬼の孤独と悠久の時の流れのしわ寄せで発生する痴話喧嘩って設定はほぼ変わらん気がする。ニール•ジョーダンは好きなんだけど、たまにいまいちなもんを作ったりもする...けど好きなんだよなぁ、独特なあのアイリッシュなどよーんとした空気が。あんなかわい子ちゃんになら血を吸われても良い。
鑑賞日:04月22日 監督:ニール・ジョーダン
プリズナーズ
前作『灼熱の魂』ほどではないにせよ、この監督における後半の怒涛の展開は癖になる。実に見事なブーメラン作品。にしても、ポール•ダノはボコられたり、サイコな役がホントに良く似合うな。ホーリーなヨハン•ヨハンソンのサントラもなかなか。傑作。
鑑賞日:04月20日 監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
イニャリトゥ監督の作風が変わった様な気がしつつ、よくよく考えたら前からファンタジー要素は強かったと云う。シリアスかそうじゃないかって感じか(劇中の元バットマンは至ってシリアスだった訳だが)。ちょっとI Can Flyしてくるって気にさせる力強い作品。腹に響くドラムとパヴァーヌやマーラーの組み合わせも絶妙。良作。
鑑賞日:04月14日 監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
D坂の殺人事件
久々の鑑賞。実相寺監督作品ならではの濃艶な映像で飛び交う嘘と誠。江戸川乱歩的な世界観をキッチリ演出。オンド•マルトノをフューチャーした池辺さんのガチガチの実験音楽も大変良かった。良作。
鑑賞日:04月13日 監督:実相寺昭雄
一番美しく
思いっきりプロパガンダ作品なんだけれども、よくよく考えてみると流されやすいのは今も昔も変わらんのかもしれない。正直現代の感覚では戦時下における女子のあどけなさがいささか気持ち悪い気もしなくはないが、それを上手く描けているのはやっぱり黒澤明なんだとも思う。
鑑賞日:04月10日 監督:黒澤明
ノア 約束の舟
ダーレン•アロノフスキーって監督は作品の度に駄目になっている気がする。πとかレクイエム•フォー〜の頃のビリビリした感じは失われて、普通の映画作る人になったと云う印象。良いか悪いかは別として、エマ•ワトソンの出産シーンは圧巻だった。まずまず。
鑑賞日:04月07日 監督:ダーレン・アロノフスキー
ラ・ブーム 2
何やら浅黒くなったソフィー•マルソー。前作の方が可愛いかったが、今作も可愛くない訳ではない。きちんと続編しているのは良いとして、シーンを容赦なくぶった切る雑な作りと狂気を感じるレベルで繰り返し流れるテーマ...で意外と面白かった。可愛いは正義だな。
鑑賞日:04月05日 監督:クロード・ピノトー
category: 映画レビュー
tags: 2015年映画レビュー