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The Damned

Films: Apr.2016『地獄に堕ちた勇者ども』ほか

May,01 2016 12:50

見事にバラけている印象の4月。
ブルーレイの整理ついでに観た『津軽じょんがら節』と『任侠外伝 玄海灘』のATGものはなかなか。
ヴィスコンティはやっぱり天才だなぁ。

観た映画: 2016年4月
映画本数: 14本
鑑賞時間: 1621分

私のように美しい娘

私のように美しい娘

とんでもないゲスな所業の連続なのに全く嫌じゃない不思議。公開時に結構な歳らしいラフォン嬢のナイスバディだけでも毎度楽しめます。

鑑賞日:04月28日 監督:フランソワ・トリュフォー

任侠外伝 玄海灘

任侠外伝 玄海灘

『ソドムの市』に匹敵する汚さ。そしてとことんまで突飛な展開と鬼畜なあれこれは唐十郎だからこそか。色々と酷いけれども、なかなか面白かった。

鑑賞日:04月26日 監督:唐十郎

インヒアレント・ヴァイス

インヒアレント・ヴァイス

ヒッピー文化の負の側面を延々と描く。PTA監督作品は基本的に好きなのだけれども、他の作品に比べるといささかダラダラする気がしなくもない。鉄板化したジョニー•グリーンウッドとの組み合わせはなかなか。ジョアンナ•ニューサムにも歌わせたれよ。LA映画でのっけがCANってのが違和感があるけど、まずまず。

鑑賞日:04月25日 監督:ポール・トーマス・アンダーソン

365日のシンプルライフ

365日のシンプルライフ

断捨離の極端な一例。物を慎重に選択するって心意気は感じるけれども、映画自体はなんかフニャフニャしている印象。しかし気持ちは分かる。

鑑賞日:04月24日 監督:ペトリ・ルーッカイネン

サタデー・ナイト・フィーバー

サタデー・ナイト・フィーバー

労働者階級と70年代の荒れてるブルックリン。暗い青春もキレてるトラボルタの動きも見事なケツ顎も良いが、やはり自然と腰が動き出すビージーズの曲に限る。ダサ良作。

鑑賞日:04月21日 監督:ジョン・バダム

地獄に堕ちた勇者ども

地獄に堕ちた勇者ども

ナチスの時勢って事を抜きにするとかなり昼ドラ風な一本ではある。鉄鋼の如き固い野心もちょっとした弱味で崩壊する諜報の恐ろしさ。飛交いまくる因果応報の特大ブーメランもナチスらしい。権力の果ての孤独と没落の虚しさったらない。傑作。

鑑賞日:04月20日 監督:ルキノ・ビスコンティ

ゴーストバスターズ2

ゴーストバスターズ2

まぁ蛇足だろ。まずまず。

鑑賞日:04月17日 監督:アイバン・ライトマン

ゴーストバスターズ

ゴーストバスターズ

80年代のコメディの脳天気具合はやっぱり突き抜けているな。こんなにヌルかったっけと云う印象だけれども、マシュマロマンの出現シーンはやはり圧巻。良作。

鑑賞日:04月15日 監督:アイバン・ライトマン

コブラ・ヴェルデ 緑の蛇

コブラ・ヴェルデ 緑の蛇

らい病風からフリークス、こう言っちゃなんだが、てんこ盛りの○人と凄まじい。どこまでも孤独なクラウス•キンスキーを異常なテンションで描くヴェルナー•ヘルツォーク。暑苦しい映像とどこか涼しげなPOPOL VUHの楽曲も素晴らしい。良作。

鑑賞日:04月14日 監督:ヴェルナー・ヘルツォーク

現代やくざ 与太者の掟

現代やくざ 与太者の掟

実録と任侠の中間ってとこか。なかなか斬新なオープニングから奇抜なカメラワークまで飽きずに観られる。若干、志村喬の無駄使いな気はしなくもないが、富三郎のアクロバティックな死に様が良かったので、全て良しとする。

鑑賞日:04月08日 監督:降旗康男

大理石の男

大理石の男

モーレツに赤い。ポーランドの今村昌平よろしくドキュメンタリータッチ。絵に描いた様な社会主義とその反抗がキッチリ描けれているけれども、やっぱりアンジェイ•ワイダ作品はどこかで必ず寝落ちする。まずまず。

鑑賞日:04月06日 監督:アンジェイ・ワイダ

ラブ&マーシー 終わらないメロディー

ラブ&マーシー 終わらないメロディー

別に知られざるでも何でもない気はするのは置いといて、ポール•ダノのブライアン•ウィルソンはなかなか雰囲気出てた。が、ジョン•キューザックはジョン•キューザックにしか見えん。一部編集が変なところがあったけれども、割と楽しめた。

鑑賞日:04月04日 監督:ビル・ポーラッド

回転

回転

なんだろう、原作にかなり忠実かつゾクっとくる怖さも悲しさもそこそこやっているのにこれじゃない感。おまけにカポーティが脚本に名を連ねているのに何故か物足りない。テープ•エコー的なSEは良かった。まずまず。

鑑賞日:04月02日 監督:ジャック・クレイトン

津軽じょんがら節

津軽じょんがら節

寒村極まる。重たい人間模様は斎藤耕一作品そのものな気はするが、兎にも角にも索漠としていて『旅の重さ』的なほのかな明るさも救いも無い。見捨てられた街の現実を見せつけられる。そしてめくらと津軽三味線の組み合わせ。日本海の荒波に掻き消されラストはなかなか。『竹山ひとり旅』も久々に観たくなった。傑作。

鑑賞日:04月01日 監督:斎藤耕一