Films: Sep.2020『コヤニスカッツィ』ほか
Oct,03 2020 11:00
振り返ってみると、1日から傑作揃いな9月。
ビリー・ワイルダー監督の『情婦』から始まって、『麗しのサブリナ』も勿論の名作。
初めて観たインドはサタジット・レイ監督の2本、『大都会 / ビッグ・シティ』と『チャルラータ』は素晴らしい上にコルカタ地方的カレー欲を刺激しまくる。
先月に引き続きのデヴィッド・ロバート・ミッチェル監督を遡って『アメリカン・スリープオーバー』と『イット・フォローズ』。世代的趣味趣向にとても共感を覚える。
ジョン・フォードと成瀬巳喜男作品に関しては相変らずハズレが一切ない感じ。
マーヴィン・ルロイ+全盛期のヴィヴィアン・リーの『哀愁』とフリッツ・ラングの『緋色の街 /スカーレット・ストリート』も格別。
そんな中で異彩を放つ『コヤニスカッツィ』。ゴッドフリー・レジオ監督とフィリップ・グラス劇伴で描かれるまさに『常軌を逸し、混乱した生活。平衡を失った世界』って事で最近の自分の気分にも合ってるので、今月の顔に採用。俯瞰した街と比較される基盤のよくあるやつってのはここからなのかな。
色々と落ち着いたので、10月はもうちょと映画を観たい。
観た映画: 2020年9月
映画本数: 24本
クリシーの静かな日々
前に観たの忘れて鑑賞。最近『北回帰線』を読んだからか大分印象が違う。あらゆる卑猥さとお下劣な文章で描写される30年代のパリってのはほとんど一緒で、そんな雰囲気を上手いこと映像化している感じ。ヘンリー・ミラーのそれと同じくデカダンスの中に迸るような思考と真理をチラと挟んできたり、乱痴気渦中とその後の後の祭り感と罪と罰で構成もなかなか。愛と欲望を混同しちゃいかんわな、ロリコン野郎め。名言も沢山。
鑑賞日:2020/09/30 監督:クロード・シャブロル
おかあさん
岡本喜八の『大学の山賊たち』で唐突に入る『終』はこっから来てるのかなぁ。凄まじい速さで色んなものを奪われ、淡々と無慈悲な感じで追い詰められながらも常に懐が深い田中絹代。の、見せないようにしながらも見える乱れ髪と疲労感の塩梅が見事。そんなおかあさんに対しての子供達の愛情と不安もそれぞれなりにグッとくる。特にお刺身の永久機関の話。見渡す限りの戦後しょぼくれの中で向ヶ丘遊園のしょぼくれ度が衝撃的だった。
鑑賞日:2020/09/29 監督:成瀬巳喜男
ランボー ラスト・ブラッド
まさかの(過剰)防衛戦。ファースト・ブラッドの流れのままに先制されるまでは仔羊の様なランボー。で、無理矢理風な筋立てで復讐に燃え出し、せっせとトラップを拵え始めて何やら急に水を得た魚の如く光り輝いていたよ。シリーズのどれもがアウェイであれだけ超人ならばホームで迎え撃つメキシカンマフィアの烏合の衆なんぞハナクソレベルと言わんばかりの蹴散らしっぷり。最後の〜からラスト・ブラッドってなくらいだから、馬と放浪してまた余所者扱いの一作目ループなんて事はないと思いたい。
鑑賞日:2020/09/27 監督:エイドリアン・グランバーグ
緋色の街 /スカーレット・ストリート
吐きそうなくらいの悪夢だぞ。金時計を贈られた夜から人生が狂いまくってて超気の毒。もともと狂ってだからこそキティちゃんに光明を見たとも言えるけど。エドワード・G・ロビンソン+悪女とヒモのそれは無理があるだろってくらいの所業の数々で上手い事膨らんで、後半のガチガチ噛み合う怒涛の回収に脳内から気持ち良い汁が出てくる。お洒落なタイトルバックから始まり、音飛びする『マイ・メランコリー・ベイビー』、劇的効果ってのに相応しい光と闇とで完璧。死にたいのに死ねない無間地獄みたいな怖さで背筋がゾゾっとする。
鑑賞日:2020/09/26 監督:フリッツ・ラング
御婚礼 / ザ・ウェディング・パーティー
話の筋は大した事ないのに情報量が異常。デ・パルマのその後のあれこれを思わせるあらゆるテクニックのテストをしまくったみたいな映像と気合いの編集作業の賜物って具合な上にサイレント映画の趣がある。序盤に早送りの忙しさがいささか煩いと思ったものの、段々と次はどんな技術を観せてくれんのと待ち構えている自分がいた。大人数のそれぞれのキャラがちゃんと立ってる&バランス良くスポットを当てる若きデ・パルマ。
鑑賞日:2020/09/24 監督:ブライアン・デ・パルマ
男性・女性
マルクスとコカコーラの子供たちって事で世界の中心は愛って答えるレオーと自分って答えるゴヤちゃんとで最初から残念な事になってる風。会話が壁に向かって話してるか宙に舞ってるかみたいな具合でこっちの意識も散漫にさせてくる感じで、その辺は成功していると思われる。疎通の頼りなさと冷やかな世代を語る上でこの手法は当時としちゃ新しいものだったんだろうねぇ。スクリーンサイズで映写室にキレに行くレオーと前の方うるせぇって言われて逆ギレするレオー、映画を大事にするんだかしないんだか良く分からんって云う妙な二面性がこの作品自体のそれと通づるものがある気もする。
鑑賞日:2020/09/22 監督:ジャン=リュック・ゴダール
晩菊
芸者上がりの4人の末路って事で、かなり『流れる』と被ってるけど良い。成れの果ての強欲ババァから女を垣間見させるイヤん♡と強烈な何かを発しまくる杉村春子を筆頭にみんな残念な感じ。望月優子と細川ちか子の噛み合わないどころか互いに明後日の方向を向きまくってるやり取りも良い。一体どこに女の幸せを置いてきてしまったのか、何が幸せだったのかを冷めた具合に嘆くしかできない年頃の結構キツい話なんだけど、成瀬巳喜男+林芙美子でキッチリ面白いから不思議だ事。華は無いけど。
鑑賞日:2020/09/21 監督:成瀬巳喜男
アウトロー
やれやれだぜ...って風な省エネ系で強いアウトローが良く似合うクリント・イーストウッド。南北戦争にネイティブ・アメリカン見本市にと米国の色々を盛り込みまくった分だけ長くなっている感じ。家族を奪われ、復讐の道中に芋づる式に家族ができる結構良い話ではあるも、いささか異文化共存押し過ぎな気もしなくもない。しょうもない連中との迎合拒む→アウトローの気持ちは分かる。で、またお前かってなくらいの'70年代後半からのソンドラ・ロック期で、調べたらこの作品からだったらしい。サラッとした濡れ場の逆光具合が地味になかなか良い絵面。全体的にちょっとテンポが悪いのはともかくとして、噛みタバコ汁を吐き出す先のバリエーションと散々銃からの空撃ち空撃ちで最後は怒りのサーベル等々の面白い要素も沢山あってなかなか面白かった。
鑑賞日:2020/09/20 監督:クリント・イーストウッド
男の優しい罪と罰
服装はマーロン・ブランドでも似ても似つかないお兄ちゃん。「逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だっ」って台詞がずっと頭の中で流れてた。腰抜けに対してのマン盆栽的贖罪とあらゆる事への劣等感とで大変。人はみんなそれぞれに自分の問題に対処している訳で、それを直視せず自分本位に振る舞うと孤立が増すの教訓の様だな。タクシーの亡霊(天使)ちゃんの爆唱にギョギョッとなるも、舞台の部屋やらを含め、全体的に落ち着いた雰囲気でとても良かった。
鑑賞日:2020/09/18 監督:エマニュエル・シュリニアン
哀愁
幸運のお守りェ...。全部持ってかれて気の毒が過ぎる全盛期のヴィヴィアン・リー。スカーレットとも後のブランチとも異なるタイプの悲劇をキッチリこなしてて素晴らしい。前半の絶頂から後半の『恐れを目に宿す』スレまくりつつも純心を保つ凄まじい表情の変化が見事。畳みかける絶望的なタイミングの悪さに貧乏クジを引く運命、そこからの家名を汚さんとグッと堪える姿に泣くなって方が難しい。序盤の平常時なら違っていたかもねの会話が重くのしかかる。蝋燭が消えて行く蛍の光のシーンがまた美しい。
鑑賞日:2020/09/17 監督:マーヴィン・ルロイ
ジュリエッタ
アルモドバル的な変態感が少なめ(皆無か)だけども良かった。親の心も子供の心もお互い知らない、大体においてそんなもんだと思うけど、ちょいと不幸が過ぎる筋ではある。自分が親を許さないと子からも許されないの方向と親から子への罪悪感の連鎖みたいな方向とで良くできている。身をもって経験して誰のせいでもないに気付いてはじめて相互理解へと向かう多くの人が通る道。主人公を中心の視点、回想でありつつ、親の世代や子の世代がなんだか良く分からないと云う曖昧さが実に上手い事演出されている、熟練なアルモドバル。入れ替わり見事でした。
鑑賞日:2020/09/16 監督:ペドロ・アルモドバル
オンディーヌ 海辺の恋人
この人間の哀愁とスティーブン・レイとで完全なるニール・ジョーダン作品って感じ。美女を釣り上げたでごさるから始まり妖精セルキーのアイルランド童話と混ぜ合わせて上手い事作られている。幸運に慣れてない者に訪れる幸運とそれ故の動揺ってのが、殆ど曇天どんよりで時折気まぐれ差し込む陽光のアイリッシュな天候と実に良く合う。いかにもなクリストファー・ドイル撮影とシガー・ロス起用(共に旬が過ぎていた時期な気もするも)がまた懐かしい&しっくり来ちゃうそんな世代であったりする。娘役のアニーちゃんが良い子美少女でヒロインを超えてる。
鑑賞日:2020/09/15 監督:ニール・ジョーダン
麗しのサブリナ
サブリナパンツちゃんのキュートさは勿論の事、明晰でありつつ恋の虜になってもカッコいいに変わりないボギー、ダメ男が何となく場をまとめる側に収まるウィリアム・ホールデンとストーリーも映像もサッパリまとめつつ、主導権が目まぐるしく変化する。そう云うとこがビリー・ワイルダーの凄さなんだろうな。それでいてあらゆるシーンがとても細やかでもある。手を伸ばしても届かない月ではなく、月にロケットが行く時代だと、二義的なテーマで当時における前世紀と20世紀の世代間のモラルの差なんかをでやりつつって考えるとかなりニュー・ウェーヴだったんじゃなかろうか。どの場面のボギーも粋なんだけど、ラストの帽子のつば→別のとこから出てくるのは憧れまくる。
鑑賞日:2020/09/14 監督:ビリー・ワイルダー
チャルラータ
オペラグラスから世界を眺める有閑であり籠の中の鳥でもある妻。夫の従弟により退屈な日常が色付いていく訳なんだけども、この時代のインドにおいての女性の立ち位置を念頭に実に繊細に心理が描かれている。わかりやすい不貞などの安っぽい描写とは別次元にある感じ。そんな満たされない状況とは対極の様な脳内イメージの解放(羅生門的なのも入ってる)のシーンのモノクロなのに色彩を感じる凄さ。屋敷で展開された人間が人間にした事のあれこれを経て自分で自分の人生の隙間を埋める決心をしたチャルラータ。腹を決めた女の目力ってのはこう云うもんだと見せられた感じ。そしてあのラストで非常に素晴らしい。マドラスって言葉だけで京橋のあそこのやつが食いたくなる。
鑑賞日:2020/09/13 監督:サタジット・レイ
イット・フォローズ
淋やら梅なんかより怖いタイプの性病映画。感染経路上の交わった同士しか見えないって、まさに下着に隠されたソレだわな。しかも凶暴なやつで超恐ろしい。低予算ながら心理的に嫌なところを結構突いてきて、それっぽい劇伴もなかなか良い。デイビッド・ロバート・ミッチェルはやっぱり金髪ちゃんのプールと顔だけ浮いてる図が好きなのね。全裸で屋根の上を支持する監督のエゲつなさを垣間見た。
鑑賞日:2020/09/12 監督:デヴィッド・ロバート・ミッチェル
三人の名付親
『東京ゴッドファーザーズ』の元ネタとの事で。銀行襲撃からの逃亡からどこで赤ん坊が出てくるかと思ったら結構唐突で強引だった。ちゃんと東方より来たる三人の逃亡から赤児の命を守る旅に切り替わってからはあたふたして面白くなる。名前は正確にとか「赤ん坊の前でスペイン語を喋るな」など水なしの過酷な状況でほっこりさせつつ、聖書に導かれながらの各々の劇的な変化と犠牲が熱い。ジョン・ウェインはひたすら徒歩でも魅せてくるな。行って別人になって戻ってくる砂漠のクリスマスの末に適当裁判で気持ち良く終わって尚良し。
鑑賞日:2020/09/11 監督:ジョン・フォード
ウェイキング・ライフ
怒涛の哲学の詰め合わせで終わってちょっと頭良くなった気もするし、余計に混乱が増したとも言える。ロトスコープの手法をフルに活かしつつ、グワんグワんするレイヤーで明晰夢の状態ってのを上手い事表現されていた様に思われる。みんなとんでもなく良い事言ってるんだけど、困った事に明日には忘れてる自信がある。まとめの神の招待を拒否し続けている云々の話は深すぎて考えるのをやめたくなるレベル。そんないろんな話があった訳だけども、個人的にはブリトーの下りの店員の返しみたいなクリアな対応ができる様な人間なりたい。
鑑賞日:2020/09/10 監督:リチャード・リンクレイター
コヤニスカッツィ
『常軌を逸し、混乱した生活。平衡を失った世界』って事で原始の風景から人類の文明よる介入のあれこれを描く。フィリップ・グラスのスコアに乗せて、眠くなるどころか見入ってしまった。ソーセージとエスカレーターから押し出される等々のゴミの如くに描かれる無数の人間。それらを俯瞰する様な都市の交通網の図になると、血液の循環の様でもあり異質な生命体をも感じさせる。車内から今にもスターチャイルド化しそうな映像かと思いきや、無残に大破するロケットの図で未だ壁を感じさせると云う凄まじさ。バベルの塔じゃないけど、精神と技術のレベルが均等でない資本主義の極地みたいな現代。そんな現代社会の有様をじっくり見せられると原始まで戻れとは言わずとも、産業革命前くらいに戻った方が良いんじゃないかと思っちゃう。
鑑賞日:2020/09/08 監督:ゴッドフリー・レジオ
ワイルド・ブリット
終わって納得の原題。異常に火薬量の多い『ディア・ハンター』とちょっと『地獄の黙示録』ってな具合で結構無理矢理ベトナム舞台にしてる風だけど面白い。よくやるスローはともかくとして、妙な編集を吹っ飛ばすアクションの数々で十分お腹いっぱいになれる。火器の側で車が壊れるまでやるカーチェイスと云う基本中の基本と弾幕の連鎖、連鎖、連鎖をキッチリやる上、しれっと天安門の戦車みたいな描写もねじ込むジョン・ウー。凄いね。まだ色気があんまり出てないトニー・レオンもむやみに熱くてイイ。
鑑賞日:2020/09/07 監督:ジョン・ウー
アメリカン・スリープオーバー
謎風習。で、目的不明の謎徘徊と云う若者がやりがち(遠い昔に自分にも覚えがある)なフワっとした一夜をきちんとフワっと表現している。背伸びしたがるけど子供な陽陰キャそれぞれのアメリカンティーンどもの動機と行動の不安定さがやっぱり子供で、それだけにコイツらは一体何をしてるんだ(息の交換など)と極東の中年は思う。純情とビビりの中間を行く若者たちには子供時代の今を楽しめとしか言えん。EDにマグネティック・フィールズを持ってくるデヴィッド・ロバート・ミッチェルと世代感と好きなモンが合致し過ぎて評価せざるを得ない。水から顔出てるって描写なんかの水使いも結構好き。
鑑賞日:2020/09/06 監督:デヴィッド・ロバート・ミッチェル
大都会 / ビッグ・シティ
成瀬巳喜男みたいなインド映画だな。今よりもっと保守的な時代の奥さんメインの話ながら、家族中のねちっこいプライドとプライドによる自爆のそれぞれを丁寧に描いている。結束すべき場所を履き違えるとおかしな事になると。現実は社長的な理屈の方じゃないと生きては行けないけれども、見失ってはいけないものがあると云う熱き綺麗事は結構好きだったりする。やっぱり魚中心なコルカタなターリーの飯描写が白黒なのが残念。
鑑賞日:2020/09/05 監督:サタジット・レイ
陽は昇る
ジュール・ベリーこと曲芸師が階段落ちに行ってるね。コイツが好青年役のジャン・ギャバンがキレるまで油を注ぎまくるって事で自業自得感は半端ない。ほとんど不可抗力的な勢いと勝手な階段落ちのせいで冴えない労働者から殺人犯落ち化し立て籠る一晩でその前後を回想として描く。劣悪環境でも温厚風な青年を淡々と描写した前半から徐々に崩れるバランス。そこからの野次馬への激昂の下りのクライマックス感で目が一気に醒める。殺人者落ちした奴が一応罪のない民衆を上から罵倒する図の見事さに加えて、ノー・フューチャーな輩にも平等に射し込む陽の光と虚しく鳴る目覚まし時計の世にも素晴らしいラスト。救いようがなさ過ぎて辛い。
鑑賞日:2020/09/03 監督:マルセル・カルネ
マネキン
なんで未来に行けるのよとか、ナイトミュージアムの元ネタみたいな設定の疑問とか細かい事がどうでも良くなるほどに面白い。洒落たOPアニメーションから始まってエンターテインメントな部分は結構しっかりと作り込んでいて、良質なピノキオ的ストーリーになっている。で、ポリアカから抜け出てきたみたいなG・W・ベイリーに結構全盛期なジェームズ・スペイダーと脇の層がこれまた熱い。ランボー、ターミネーターなワンコネタも好き。肩幅広いのからカラーリングまでダサさ極まる懐かしのLate 80sが妙に安心する。
鑑賞日:2020/09/02 監督:マイケル・ゴットリーブ
情婦
幾つものどんでん返しもさることながら、一秒も適当なシーンがない凄まじい完成度。ほっこりしながらも冴えまくるチャールズ・ロートンのメガネ弄りと反射の先の数々、マレーネ・ディートリッヒのこれまさに演技に始まり、ミステリーからコメディ要素までバランス良くカバーする。大筋の予想をさせない作りでありながら、ディテール部分が丁寧で分かりやすいってのがまた良く出来ている。で、『いずれ正義のハカリは元に戻り、君に償いをさせる』とこのドロっとした話をスッキリきっかり綺麗に畳んでくるって事で鑑賞後の脳に何か気持ち良い汁が出てくる感じ。傑作と言う以外にない。
鑑賞日:2020/09/01 監督:ビリー・ワイルダー