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マルチプル・マニアックス

Films: Mar.2023『マルチプル・マニアックス』ほか

Apr,01 2023 12:00

3月が終わってようやく忙しかった日々も落ち着き始めている今日この頃。
先月より続くカウリスマキで『真夜中の虹』、『レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ』より。
久々ものではパオロ・ソレンティーノの『グレート・ビューティー / 追憶のローマ』、岡本喜八『斬る』、小津安二郎『彼岸花』、マイケル・チミノ『ディア・ハンター』に加えてジャック・ケッチャムの原作の鬼畜映画『隣の家の少女』と安定の名作感な上、見る度に別の発見がある懐の深いのが多い印象。
初鑑賞ものも傑作揃いでジャン・コクトー『美女と野獣』から始まり、エットレ・スコーラ『ラ・ファミリア』にロバート・アルトマン『ストリーマーズ / 若き兵士たちの物語』、レナード・コーエンのドキュメンタリー『ハレルヤ:レナード・コーエン 人生の旅路と歌』など素晴らしい作品が多かった。
後半に鑑賞のアベル・フェラーラ『ドリラー・キラー』にルネ・クレマンの『狼は天使の匂い』も強く印象に残る。
3月は今まであまり観ていなかったクロード・ソーテの2本立てって事で『すぎ去りし日の…』と『夕なぎ』を鑑賞。'70年代の風景が勝手にイメージしてるフランスそのものって具合で憧れる。
そんなかんなでクロード・ソーテと悩んだ末、内容的に一番強烈だったジョン・ウォーターズ監督、ディヴァイン主演の『マルチプル・マニアックス』を映える感じで3月の顔とする。

余裕ができてきて音楽に戻ってきているものの、感覚が戻り切らない&腱鞘炎気味で困る。
そんな今日この頃。

観た映画: 2023年3月
映画本数: 22本

狼は天使の匂い

冒頭のルイス・キャロルの引用『友よ、我々は皆眠りにつくことを嫌がってむずかる年老いた子供にすぎない』が終わってみれば納得。俺らの団に入るにはって云う子供社会の通過儀礼みたいなとこから、まだ遊び足りないから帰りたくないまでをやる、まともな社会人じゃないほぼこどおじ状態な仲間たち。そこにロマンがある。トランティニャンが偶然迷い込むのとか、ごっこ遊び=誘拐にいつの間にか加わるのとか、大人的理性だと謎斜め上展開な感じがするものの、これは完全なる子供視点って考えると実にしっくりくる。最後のロバート・ライアンとのもうひと遊びとか込み上げてくるものがある。そんなかんなな楽しい仲間たちな訳だけども、イイ女なのに結果的に割と酷い扱いなレア・マッセリも、スーパー天使級なペッパーちゃんことティサ・ファローがいたんじゃ仕方ないとも思える。紅葉と夕方の映画だった。傑作。

鑑賞日:2023/03/31 監督:ルネ・クレマン


ドリラー・キラー

トチ狂ってて最高。やっぱりアベル・フェラーラに求めるものはどん底とフラストレーションの増幅×増幅なこんなタイプのやつ。触れたらヤバい感じがまんま『バッド・ルーテナント』なんかに活かされている具合。序盤の扉ドリルから始まり、バッファロー、最悪な隣人、剥き身のウサギにピザの耳等々の全開さに加えて、ドリルで浮浪者をジーザスばりに磔とか悪い冗談にも程がある。で、ゴリゴリしたNYパンクな音以上に出て来る連中が全員良キャラな具合。中でも監督自らの主演でただでさえドリラーとしてキレのある動きしてる上に携帯バッテリーのCMを見た時の顔が神の啓示ばりな良い表情してる。世の為人の為が一切ない清々しいまでの独りよがりな暴走クズ野郎がメインの反面、合間のバッハの加減と照明使いから暗転ラストなどのスタイリッシュさ、丁寧さが良い感じに混ざってて完成度は高い。サイコのシャワー的なやつかわしてくるのとかも良い。傑作。

鑑賞日:2023/03/29 監督:アベル・フェラーラ

最後の誘惑

タイトルの如しな具合。最後の最後まで人間くさい弱さが付きまとう筋は結構新鮮。性と聖に悩んだかと思えば神がかりで目が据わり、そうかと思えば豆腐の様に瓦解するジーザス・デフォーがかなり頑張ってる。豪華出演による金のかかった学芸会な雰囲気も無きにしも非ずな感じなんだけど、それを越えて最後のとこが兎に角やりたかったんだってのは良く分かる。好みで言えば'80年代以降のスコセッシの狙ってる感とこれ見よがしなアナーキー感があんまり好きではないものの、終わってみればなかなか面白かった。大袈裟オリエンタル過ぎなピーター・ガブリエル劇伴(EDは良い)や前衛っぽいのを挿入なんかはチト寒い感じだけども、時代的には仕方ないか。ピラト・ボウイとジョン・ルーリーの無駄遣い感は嫌いじゃない。熱い感じなハーヴェイ・カイテルのユダも良かった。

鑑賞日:2023/03/28 監督:マーティン・スコセッシ


ディア・ハンター

序盤の“Can't Take My Eyes Off You”大合唱のとこが見たくて。ロシア系がアメリカ国民として代理戦争に赴くって云う設定からして絶妙。で、かつての日々は失われ、形は変わってしまい、民族的なものがあれども此処こそがマイ・スゥイート・ホームで終わるって云うやるせなさ。青春を国の為に浪費する愚かさを強く強く描くマイケル・チミノで泣ける。そして尊い対象こそ苦しみがない様に一発で仕留めるのがハンターの心得って事で、あっち側へ行ってしまった猟友ことクリストファー・ウォーケンとホームへ戻すべく奮闘する生粋のハンター・デ・ニーロのせめぎ合いとで両者共に実に見事な演技。長年ギター練習曲にしてるテーマの『カヴァティーナ』がホント沁みる。

鑑賞日:2023/03/27 監督:マイケル・チミノ


ハレルヤ:レナード・コーエン 人生の旅路と歌

ハレルヤ:レナード・コーエン 人生の旅路と歌

歌詞を考える時にまず歌詞と家宝の詩集から参考させて貰いまくってるレナード・コーエン大先生のドキュメンタリー。最初の3枚が最も馴染みがあるけれども、'80年代のものから晩年までどれも素晴らしい。名曲中の名曲『ハレルヤ』を中心に語られて行く訳だけど、曲だけで泣けるのにこんなん見せられたら普通に泣く。晩節を汚す音楽家は多けれど、レナード・コーエンに関しちゃ真逆の存在。で、不遇の時代に理解を示すディランにジョン・ケイル(ジョン・ケイルの曲にしか聞こえないハレルヤがホント素晴らしい)の同世代の本物さんたちがまた泣ける。歌詞の内容は勿論の事、ほとんどのトークが突き刺さるんだけども、『ビートの哲学では最初の案が最高って云うけれども、自分は何度も推敲を重ねるタイプ』の箇所に救われる。あと袈裟似合い過ぎ。

鑑賞日:2023/03/27 監督:ダニエル・ゲラー、デイナ・ゴールドファイン


夕なぎ

所謂『冒険者たち』的な三角関係で、情熱と冷静の間なロミー・シュナイダーな具合。嫉妬に癇癪にと感情剥き出しでありつつも、どこか大人を感じさせる自由度と妙な寛容性は日本ではあまり見られない光景な気がする。で、男同士最高みたいなのが挿入され、女が愛想を尽かす図とかの流れもとても良い。そんなかんなで、上がったり下がったりの忙しい演技も見事なんだけども、フッと哀愁の表情を入れる仔犬の様なオッサンことイヴ・モンタンがまぁ素晴らしい。パリに始まり、ヴァカンスへとフランス的なやつに、ミシェル・ピッコリのナレーション、衣装サン=ローラン、クラフトワークみたいなのから『ブライヅヘッドふたたび』('81)のテーマみたいなのまでどストライクなフィリップ・サルド劇伴とで、控えめに言って最高。おまけに少女ユペール様で言う事なし。

鑑賞日:2023/03/25 監督:クロード・ソーテ


ベルイマン島にて

ベルイマン島にて

同じベルイマン好きでも好きなとこは全然違う上にディスる奴まで配置するってのはなかなか上手い。『ある結婚の風景』的な夫婦の話で進むかと思いきや、ミア・ハンセン=ラブ自らの体験から始まるメタ構造からのカウンセリング映画(ちょっと更年期入ってる)みたいな具合で良い感じに期待は裏切られた。ものの、それっぽくタイトルやら聖地やらを入れてくるけれども、ベルイマンのじゃなくても成立しそうな話ではある。ミア・ワシコウスカの濡れ場だけでも良いもの見たって気分。

鑑賞日:2023/03/24 監督:ミア・ハンセン=ラヴ


ルキノ・ヴィスコンティの世界

ミラノの実家が社交界の中心で、トスカニーニが音楽監督をしていたって云う出だしからしてボン助レベルが違う。で、本格的に監督業やる前の交友のビッグネームな面々がまた半端ない。『郵便配達~』以外の未見初期ものはそのうち観るとして、『ガラスの動物園』などテネシー・ウィリアムズや名戯曲数々の舞台演出はどう足掻いても見られないのが残念極まる。雑コラレベルな映像クオリティながら、トーマス・マンとのやり取りやヴィスコンティの人となりを知る事ができてなかなか楽しかった。

鑑賞日:2023/03/23 監督:カルロ・リッツァーニ


チャイナ・ガール

チャイナ・ガール

カルツォーネと中華饅頭の戦いって事で、『ウエスト・サイド物語』がやりたかったのは良く分かる。『バッド・ルーテナント』が好き過ぎてアベル・フェラーラってだけで期待値が上がってしまうものの、これに関してはややキツかった。なものの、暴力とネオン描写はやっぱりこの監督ならではな印象。音使いがダサ過ぎて震える。

鑑賞日:2023/03/22 監督:アベル・フェラーラ


斬る

斬る

久々。脂の乗ってる頃って具合でテンポも隙も申し分ない感じ。砂埃から始まり、荒廃したあれやこれを染み渡らせるかの様な雨で終わらせる素晴らしい出来。色んなタイプの『斬る』宣言がなされる訳だけれども、中でも仲代達也と岸田森の『斬る』のシーンの瞬間的な締まり具合が格別で分かってても痺れる。高橋悦史のひたすらに突きとかも含めて、全編において緩急が絶妙。物言わぬ天本英世も最高。傑作。

鑑賞日:2023/03/21 監督:岡本喜八


隣の家の少女

10年振りくらい。ジャック・ケッチャムの原作よりマイルドな記憶はあるものの、再現度はなかなかのものな上にやっぱりしっかり痛い。ある種の環境下の人間の行動って事で、主犯ルースから子供達までやり始めたら転がる石の如くな具合。恐ろしや。そう言えば、『オフシーズン』映画化ってどうなったんだろ。

鑑賞日:2023/03/20 監督:グレゴリー・M・ウィルソン


宋家の三姉妹

題材的には文句なしに壮大な中国近代史を壮大風にした感じ。宋家の姉妹と革命に殉じた男達で分割されまくっている為か、全体的にはいまいち焦点が定まっていない印象。で、党内部的にも時代的にも最後の最後で掻っ攫う毛沢東。孫文の中国が見たかったけれど、歴史にもしもはないダークエンド。1人イイ女なマギー・チャンが牽引してる具合(映画的に)。喜多郎のベタな中国風劇伴と大月餅ほか飯描写は嫌いじゃない。

鑑賞日:2023/03/19 監督:メイベル・チャン


すぎ去りし日の…

現場検証映画。のっけのラウンジなテーマからして凄く好きだと思ったら『最後の晩餐』作曲の人だった。単たる逆回転→スロー→標準の演出なのに、この順番でやるからこそなドラマチックさ。おまけに視点やらの構図や音の合わせ方なんかがバシッと決まっていて快楽物質が出るレベル。林檎の木にピッコリして三途の川ならぬ、三途の結婚式と三途の海を彷徨いながら贅沢に走馬灯するミシェル・ピッコリ。留守電からの通りがかりで何やら色々持ってるロミー・シュナイダーに、カミさん役のレア・マッサリの粋な計らいのシーンなんかも素晴らしい。野次馬的な下世話と人の心の繊細な動きとが上手い事混ざっている。傑作。

鑑賞日:2023/03/17 監督:クロード・ソーテ


レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ

レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ

15年振りくらい。肉食うマネージャーに玉葱齧る民衆って事で、かの国の縮図みたいなトンガリと黒服を着た連中(まだサンクトペテルブルクじゃない)の真っ黒なユーモア。ツンドラゾーンからどうしたって南へ向かわずにはいられないカウリスマキで、USAで揉まれる内にアイデンティティ確立してて超胸熱。アメリカのど真ん中で鎌と槌と五芒星の赤いステージ衣装とかもう発想が攻めてる。と、微妙な車を売りつける商売上手なジャームッシュ。傑作。

鑑賞日:2023/03/16 監督:アキ・カウリスマキ

ストリーマーズ / 若き兵士たちの物語

ストリーマーズ / 若き兵士たちの物語

人間表面張力みたいな具合でハラハラする。なんの変哲もない兵舎を舞台とした会話劇でありつつ、最後まで上手い感じに恐怖からなる緊張を保つ。例えば『フルメタルジャケット』のほほ笑みデブの様に分かりやすい狂気発動がある訳ではないものの、待機状態の兵舎にあって終始心臓を掴まれてる感が細かいところまで演出されていて素晴らしい。本当の俺はこんなじゃないと壊される若者像できっちり反戦しながらも、俺たちが正義とあらゆる色を敵認定して全方向に差別しまくるお国柄なUSAって感じで泣けるんだけど、そんな中でも替え歌『ビューティフル・ストリーマー』の歌詞が無力過ぎてまぁ泣ける。ビール瓶で自爆した軍曹とパラシュートマン伝説が同じくらい切ない。

鑑賞日:2023/03/15 監督:ロバート・アルトマン


アニマル・ファクトリー

天国の僕より地獄の王の方がイイしと強がっているものの、色々と無念なウィレム・デフォー劇場。まだギリギリラブリーフェイスを保ってる頃のエドワード・ファーロングで父性愛ゲットと監獄生活の穴問題的なやつを死守できて一番勝ってる。そんなかんななブシェミ監督&出演作品で、お仲間で構成の役者陣も豪華ではある。更にはジョン・ルーリーの劇伴もとても良い感じ。ちょっと淡々とした印象の作品ではあるものの、スキンヘッドのオッサンが美形の若者に熱烈な愛情を注ぎまくると云うジンワリ良い話でなかなか面白かった。と、ミッキー・ロークの役者魂。

鑑賞日:2023/03/14 監督:スティーヴ・ブシェミ


マルチプル・マニアックス

マルチプル・マニアックス

ディヴァインのキャラだけで既に成立してる。序盤の永久機関男やらロザリオ・プレイなんて可愛いもんで、悪夢級ロブストーラとか最後の追いかけるやつとか超怖い。『今や狂人になったわ!』と元々狂人じゃなかったみたいな口振りもヤバい。国が怪物を生み出し、愛国的な自浄作用でUSA!(以下ループ)で、なんというか懐の深い国だなと。久々に『ピンク・フラミンゴ』観たくなっちゃった。

鑑賞日:2023/03/13 監督:ジョン・ウォーターズ


ラ・ファミリア

ラ・ファミリア

80年を超えるOPEDのファミリーフォトに、いつの時代も人が行き来する廊下の徹底した描写とで、なんだか走馬灯の様でこっちにも老いが伝染してくるほどの出来。同じ階段や同じ場所、同じ天気の演出もまた上手い。中年で荒木一郎化するエゴイストな主人公から始まって、完璧じゃない人間は家族の中には1人もいない。だからこそ面白いって事で実に良いものを観た気分になる。『ニュー・シネマ・パラダイス』然りこの時期の叙情的なイタリアものは結構好き。味気ない核家族時代にあって、誰だか分からんのが出てくるほどのブルジョワ一家の大増殖の図はもはや多元宇宙の何かってくらいに失われてしまったものの様に見えて来る。

鑑賞日:2023/03/11 監督:エットレ・スコーラ


彼岸花

彼岸花

小津作品の初天然色って事でちょっとイキり気味な配色のOPから。封建時代の終焉みたいな感じで佐分利信ほか男連中が女に子供にしてやられてる感じ。大昔に観て朧気な内容も、同年代の今となっては境遇は違えどなかなかにグッとくる。小津作品に出てるのが珍しい印象の田中絹代、京都弁萌えとキュートなトリックをかます山本富士子が何枚も上手な感じでイイ。それに対して有馬ネコちゃんはちょっと引っ込んだ印象。『真鍮を金に変えるんだ。キリッ』と最後に説得力ない感じで真理を言わせる感じがホント上手い。昔の聖路加病院素敵〜。

鑑賞日:2023/03/09 監督:小津安二郎


グレート・ビューティー / 追憶のローマ

どこまでも美しく描かれた、ローマ人たちの終わらない電車ごっこ。ソレンティーノ作品的には定番な畳みかける下世話ノリと人生の深淵の部分との塩梅がホント上手い。抜け出せない時は己の根の部分を見よ→朝の目覚め感がもう泣ける。見つめる天井の海も全ては若き日の記憶に繋がる。何でもありな創作の世界と、美化された記憶なのか本当にあった事なのかのトリック的ジレンマ。実在不在の呪縛から抜け出し、再び生命を得るのは今からでも遅くはない、目覚めよと言われている様。で、デビッド・ラングの曲のとこは映像と音楽の演出が完璧過ぎ。傑作。

鑑賞日:2023/03/07 監督:パオロ・ソレンティーノ


美女と野獣

美女と野獣

黒板に直筆タイトルバック→カチンコ→『ひらけ、ゴマ』からして最高。オッサンが中に入ってそうな燭台やらのスマート家電描写が圧倒的だな。技術と頭を捻って生み出された数多の人力マジカル表現ってものは年月を経ても全く色褪せない。良い加減の毒っ気と美術力とで傑作と言う以外にない。

鑑賞日:2023/03/05 監督:ジャン・コクトー


真夜中の虹

真夜中の虹

終始曇天模様の中で展開されるかの国の過酷な労働者とそのお伽話ってな具合。無用の長物を乗り回し南へ向かう不器用さからしてたまらん。で、主人公を落ちるとこまで落として悲惨な状況にしてからサラッと『悲愴』を流す死体蹴りギリギリな圧倒的センス。そしてまだ動く幌よろしく、どん底の中にあっても自由を渇望し生きてる魂に負け犬の美学をビンビン感じる。で、『虹の彼方に』からのアリエル演出される外の世界へ感が半端ない高揚感。常連さんこと安定のマッティ・ペロンパーと隅に寄ったケーキの図も最高。

鑑賞日:2023/03/04 監督:アキ・カウリスマキ