Fade (Single)
Aug,09 2020 12:30
otomの新曲『Fade』が2020年8月8日よりApple Music、Spotify 他にてリリースを開始しました。
2020年5月31日にリリースの『Awake』に続いてのリリースです。
Fade
『Fade』は星と塵とあちら側とこちら側の距離について歌った曲です。
無音で届く星の爆発や光を静と動で表現しています。
この曲は2005年頃にスペーシーなエフェクトを施した2本のアコースティックギターと2本のボーカルで作られたシンプルなものが最も古いバージョンで、長らく未発表でした。その後、幾多のアレンジを経て新旧のメソッドが融合した現在の形となっています。
幾つかのギターとループを中心として、重厚感のあるドラムとベースにピアノ、更にはホルンなどを追加し、絡み合わせたボーカルとで複雑なレイヤーを生み出しています。
そして今回もすべてのパートとシーケンスの再録音、再構築しました。
あやふやな記憶と手元の記録によると、この曲は大体2004年の暮れから2005年の初めくらいに最初にデモを録音しています。
丁度、2005年の初めにリリースの『The Night In The Rainbow』(2005)と同時期に作った曲で、手グセやら何でもショートリバースかける(今もあんまり変わってない)とかの共通点がたくさんあります。
この時点でコード進行、メロディラインがほとんど決まっており、結構当時のお気に入りの曲ネタだったと記憶してます。
アコギの音は問題ないものの、ボーカルが問題ありな為にほぼ同じ設定で撮り直したものをSoundCloudにアップしていますのでそちらもどうぞ。
その後、数々の作品の選考から外れた今作ですが、当初『Wanderers』(2016)の後にリリース予定でほとんど別曲状態の4~5のアレンジ、再録音、整音に半年以上費やし、ほぼ完成したものの納得が行かないまま頓挫。その間に次作『Talk』(2017)を諸事情でリリースする事になり、またしても白日の下に晒す事が出来なかった経緯があります。
そんな訳で2019年の暮れ辺りから膨大なプロジェクトデータをスッキリさせたい事もあり、再び作業に入り現在に至ります。
2016年当時、特に上手く行かなかったごちゃごちゃ編成の整音の部分に多少は対処する自信がついたので再び手をつけたと云う事情もあったりします。
悩んだ挙句に今回リリースのバージョンは2016年にほとんどの形が決まったバージョン4を踏襲しました。
そして『Awake』リリース後にギアを上げ、晴れて完成に漕ぎ着けた作品でもあります。
完成からの解放で遊びたい衝動に駆られて作ったハルモニアっぽい音で作ったドローンなエクストラバージョンも同じくSoundCloudにアップしてます。そちらも是非。
特定のジャンルをあまり意識せずシンプルにやりたい事をやった曲である『Fade』です。
新旧のそれぞれのバージョン共にどうぞ楽しんで下さい。
2005年に作曲した『Fade』の初期リメイクバージョンとエクストラバージョンをSoundCloudにて公開中。
Demo version (2005, 2020 Remake)
Extra version (2020)
category: シングル
tags: インディー・ロック, エクスペリメンタル・ポップ, ドリーム・ポップ, ベッドルーム・ポップ