Films: Mar.2013『素晴らしき哉、人生』ほか
Apr,10 2013 11:40
やっぱりスカパー漬けの今日この頃。
そろそろ一日一本ペースに戻したい。
観た映画: 2013年3月
映画本数: 25本
鑑賞時間: 2746分
TATTOO「刺青」あり
久々の鑑賞。実際に起こった事件を元に作られた今作。生い立ちから始まり、何者かになるべく次第に焦る主人公を描いている。麗しの天使•関根恵子に折檻(飴と鞭があるが)と完全なるクズ役を宇崎竜童が好演。傑作。
鑑賞日:03月31日 監督:高橋伴明
特別な一日
“あの日そこにいた”と語り継ぐ事はできないが、この世に存在する人間として確かにそこにいた物の数に入れられていない2人。感情の爆発。素晴らしい作品。
鑑賞日:03月27日 監督:エットレ・スコーラ
女性上位時代
何故か家にチラシが山の様にあるのに観てなかった一本。実にくだらないが、それ故に最高に面白い。シャレオツなラウンジミュージックとミッドセンチュリーな装飾とで実に華がある。良い時代だなぁ。
鑑賞日:03月25日 監督:パスクァーレ・フェスタ・カンパニーレ
ニーチェの馬
ようやくの鑑賞。なんだか凄いもの観ちゃった気がする。規則正しい毎日の様で、次第にズレて削がれて行く生活がなんとも云えない不安に満ち満ちている。亡くして初めて無力さを痛感する人間。ちょっと“裸の島”を思い出しちゃったが、あの無間地獄っぷりとは違う絶望感に圧倒されっぱなしだった。映画館で観たかった。傑作。
鑑賞日:03月25日 監督:タル・ベーラ
どぶ鼠作戦
久々の鑑賞。シリーズ中で好きなのは前の2本だが、キレ的な意味合いだと複雑な構造含めて今作が一番な気がする。しかしどの作品にも共通しているけれども、岡本喜八監督の場面転換は神がかっているなぁ。やっぱり傑作。
鑑賞日:03月25日 監督:岡本喜八
ベルリンのリュミエール/ 666号室
ヴェンダースの流れで久々の鑑賞。「映画は死に瀕した芸術か」をお題に監督達に語らせる一本。30年前に論じられた映画の未来を現在生きている訳で様々な問題が今もある。個人的にはフィルムや映画館がやはり好きだが、同時にiMovieだけで作った様な良質な映画だって沢山ある。要は面白いのが一番重要なのだ。ゴダールの一言「人間は進化しなくてはいけない」が印象的。
鑑賞日:03月24日 監督:ヴィム・ヴェンダース
まわり道
久々の鑑賞。今風に云うと自分探しの旅的な作品。行く先で旅の道連れと出会うものの、その結果はやっぱり不満があるし孤独感は拭えない。けれども何者かになるにはこのプロセスがどうしても必要なのだと強く感じさせてくれる。傑作。しかしナターシャ•キンスキーの可愛いさは異常。
鑑賞日:03月24日 監督:ヴィム・ヴェンダース
LOVERS
観てなかったので鑑賞。羅生門みたいな“HERO”は大変面白かったが、こっちもなかなか。漫画の様な過剰なまでのワイヤーアクションを十二分に堪能。良作。
鑑賞日:03月24日 監督:トニー・チン・シウトン
酔いどれ博士
三隅研次監督、新藤兼人脚本作品で安心して観られる一本。存在自体イケメンの闇医者を勝新が演じる。ドヤ街から神の話まで発展。ちょいちょい高レヴェルの気の利いたネタを放り込んでくるあたりは流石。アッパーで屋根貫通の演出や少女小林幸子など見所多数。ラストシーンのピッタリ具合は鳥肌もの。傑作。
鑑賞日:03月24日 監督:三隅研次
A.I.
CSで放送していたので、ついつい鑑賞。公開当時も散々言われていた今作。良い作品だと思うのだけどなぁ。救い様がない悲しいお話なのに、なぜかマイルドになるのはスピルバーグの手腕によるところなのだろうか。キューブリックが撮ってたらと思うのだけど、案外これで良かったのかもしれない。名作。
鑑賞日:03月23日 監督:スティーヴン・スピルバーグ
心中天網島
曽根崎心中とは違った趣の心中もの。一言で言えば義理を中心に物事が動く先の結末。働き者の黒子を始め、美しい美術等々、古典に新しい生命を与えている。小春の方の岩下志麻のバカっぽさと中村吉右衛門の優柔不断っぷりにどうしても笑わされてしまうものの、傑作。
鑑賞日:03月23日 監督:篠田正浩
太陽の下の18歳
なんだか、ほとんど話の筋がないに等しい気もしなくはないが、面白かった。綺麗な風景とモリコーネの音楽とカトリーヌ•スパークのキューとさで成立するバカンス映画。嫌いではない。
鑑賞日:03月22日 監督:カミロ・マストロチンクェ
ダメージ
お父さん本気になっちゃったよ...息子の彼女に。って事で、見るからに不幸なオーラを放つジュリエット•ビノシュに首ったけのジェレミー•アイアンズ。のっけから容易に結末は予想できる訳だが、それを吹っ飛ばす程の濃厚なカラミの連続...。フル◯ンで晒し者になった前途有為だった筈の局長はキツ〜イ賢者タイムを迎えるのでありました。割りと良作。
鑑賞日:03月19日 監督:ルイ・マル
8 1/2
久々の鑑賞。パンがないならケーキを食べればいいじゃない的な作れないなら作れない様を作品にしてしまうと云う一本。エヴァ脳に犯されていると、ついつい「おめでとう」と言いたくなる。文句なしの名作。サントラも素晴らしい。
鑑賞日:03月17日 監督:フェデリコ・フェリーニ
痴人の愛
原作•谷崎潤一郎、監督•木村恵吾版の"痴人の愛"。京マチ子の自由奔放ぶりに苦悩する宇野重吉。惚れた弱みかスカーレット型の女の子の魅力に参ってしまう男はいつの時代も共通な様。京マチ子の小悪魔っぷりは国宝級だな。オープニングのふんどし美だけが不可解。良作。
鑑賞日:03月17日 監督:木村恵吾
曽根崎心中
もはや古典の域を脱している良作だった。梶芽衣子の怪演は勿論の事、やっぱり仔犬の様な目をした宇崎竜童(棒)のインパクトが凄い。演技レベルはともかくとして、TATOO <刺青> ありよりは確実に悲愴感がある。百恵ちゃんの曲を作りまくってノリにノっている時代にこれである。凄いなぁ。
鑑賞日:03月12日 監督:増村保造
映画 けいおん!
ついつい鑑賞。しかし細かい。知人の教え通りに脚本目線で観ると実に色んな事が盛り込まれている。これ、唯の親は初出演なのかな? 大天使•ムギちゃんはやっぱり大天使だった。すげーな京アニクオリティ。
鑑賞日:03月06日 監督:山田尚子
ヴィダル・サスーン
映画として云々はともかくとして、ヴィダル•サスーンのドキュメンタリーとしては面白かった。突き抜けて凄い人っているもんだなぁと感じる。素人目には未だに革新的に見えるものね。
鑑賞日:03月04日 監督:クレイグ・ティパー
火の鳥2772 愛のコスモゾーン
CSで放送していたので、ついつい鑑賞。漫画の火の鳥とそれを映像化したものは好きだが、今作はあまり入り込めなかった。しかしやたらとサイケな演出は嫌いではない。やっぱり未来編が好きだなぁ。
鑑賞日:03月03日 監督:杉山卓
吶喊
ようやくの鑑賞。敵の様な味方の様な君と僕。なんとも爽やかな戊辰戦争最中の性春。重苦しい題材なのに岡本喜八のテンポのお陰か実に気持ちが良い。ついでに“赤毛”が観たくなってきた。更には千波恵美子なる女優さんが可愛過ぎ。傑作。
鑑賞日:03月02日 監督:岡本喜八
category: 映画レビュー
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