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不思議惑星キン・ザ・ザ

Films: Dec.2021『不思議惑星キン・ザ・ザ』ほか

Jan,05 2022 13:00

2021年11月にリリースの新作『Cycle EP』の後始末に続く後始末に続いて、制作環境を大幅に変更した12月。相変わらず1日1本は厳しい。
中でも観るのに大分時間を費やした、仲代達也主演の小林正樹監督作品『人間の條件』。壮絶なる9時間半で、思い返せば去年は『サタンタンゴ』と年末になると長いのを観たくなる傾向がある。
久々のジャック・タチ監督『プレイタイム』に『ぼくの伯父さん』は勿論完璧。
ずっと今更マイブームなリチャード・リンクレイター監督作品『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』、『ビフォア・サンセット』は監督の上手さを理解してから観ると全く印象が異なる。
こちらも定期なアッバス・キアロスタミ監督『オリーブの林をぬけて』。どの作品観ても素晴らしい。
色々観たいけどもなかなか機会の少ないベルトラン・タヴェルニエ監督『田舎の日曜日』。『人生にどこまで望めば気がすむの?』の台詞の置き所に鳥肌立つ。
2021年のラストはこちらもあまり観てないケリー・ライカート監督作品『ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択』。曇天模様な天気と心理の間に美しい瞬間を挟み込んでくる。他の作品もとても気になる。
前後半と割と傑作だらけだったと思うのだけれど、デヴィッド・バーン+スパイク・リーの『アメリカン・ユートピア』はちょっと別格。歳を経ても維持しつつ、更に洗練されたパフォーマンスとで圧倒される。
で、散々悩んだ末に純粋なる映画形態って事で12月の顔は初見の『不思議惑星キン・ザ・ザ』で。最高。アニメリビルドな『クー!&キン・ザ・ザ』もクオリティが高かった。

そんな具合な2021年は265本って事で、なんだか色々と忙しかったので仕方ないちゃ仕方ないけども、どうも年々減ってきている具合。
のんびりと映画が観られる時間があるってのはなんて贅沢な事なんだろうと考える今日この頃ではある。
明けて2022年は再鑑賞含めて沢山映画を観たいもの。

観た映画: 2021年12月
映画本数: 21本

ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択

絵心ある画面構成が沢山ある。モンタナのそれの如く、晴れ間がある様なない様な曇天模様の女性達の3つのエピソード。人間同士の見えない壁ってのは厚いもんで。相互理解の難しさやもどかしさで、終わってもただそれが通り過ぎただけな結構アンニュイ日常系。淡々と人生そんなもんって描写をしつつ、数々の美しい瞬間をねじ込んできていて上手い。3つ目のジャケ写は大人の事情か。なかなか良かった。

鑑賞日:2021/12/30 監督:ケリー・ライカート


クー!&キン・ザ・ザ

監督自らアニメでリメイクとの事。まず携帯が出てきてたりで実写の方と微妙に色々違う感じなんだけど、大体一緒って云うソ連→ロシアみたいな具合。で、基本は資本主義全開で変わらず。尺も縮まってアニメーションの質も高いけれども、実写の方のインパクトに勝てるかと云うと微妙なところ。ダラダラやってるのが結構重要だったりするって云う。まぁ面白いのに変わりないんだけど。

鑑賞日:2021/12/29 監督:ゲオルギー・ダネリア


アメリカン・ユートピア

パフォーマンスに演出にと完璧なんだけども、それ以上にトーキング・ヘッズの頃と声のハリが衰えてないどころか増してる感じさえするデヴィッド・バーン。特に『Once in a Lifetime』とか鳥肌立っちゃった。音と映像のデカいところで観られなかったのが悔やまれる。と云うか生で観られた人が羨まし過ぎる。星10個で。

鑑賞日:2021/12/28 監督:スパイク・リー


不思議惑星キン・ザ・ザ

ようやっと。ソ連の体制批判モリモリで、ここまで包みに包みまくらなきゃイカン当局のおそロシア感。未知の惑星で『資本主義国か?』な社会主義ネタから始まって、カツェ経済にどっぷり浸かっとるって云う。最大限に脱力系なバカバカしさと真面目さが同居していて、最高でしかない。美術、設定、音楽にと愛おしさしかない。クー!

鑑賞日:2021/12/27 監督:ゲオルギー・ダネリア


初恋

ウォン・カーウァイ監修って事で、それっぽい&結構攻めてる風。クリストファー・ドイルはこうやって撮ってるんだよと村上夏樹で瞬間的に盛り上がる。ゴチャっとしてるところとじんわり泣かせるところとでなかなか良い。で、返還前の香港と90年代の服装と色味とでかなりノスタルジーで、なんかこう当時が匂ってくる。思い返せば熱い時代だったんだなと。全盛期な金城さんは同性ながら惚れ惚れする。当時観とけば良かったな。

鑑賞日:2021/12/25 監督:エリック・コット


ビフォア・サンセット

今思うと30歳頃ってのは若者の無敵感を失い、大人の世界の洗礼で己の弱さを自覚する時期な気もしなくはない。再会の瞬間から地雷が潜んでそうなバツの悪さとかつての情熱とが同居しながらってのが実に上手い。それいま話す事かよって云う殆ど自己防衛レベルなマシンガントークの合間に触れる核心、そこからまた一歩引いてのせめぎ合い。かつての奔放さは失われて、気にしない様にしてても9年間がドスンと横たわっていて観てるこっちも苦しい。でも互いにきっちり折り合いを付ける事も出来る年齢ってのがまた切ない。で、ガッツリとノートルダムの予言をするジュリー・デルピーは一番脂が乗ってる具合でたまらん。初めて互いの生活圏へ侵入し、胸中が複雑でこの気持ちをどうしたものかから、まぁ取り敢えず踊っとけみたいなニーナ・シモンのエンディング最高じゃないか。

鑑賞日:2021/12/22 監督:リチャード・リンクレイター


ぼくの伯父さん

のっけのタイトルからして出来過ぎ。新旧の暮らしのどっちもどっちな対比をしつつなユロ氏。謎物件なアパルトマンも魅力的なんだけど、現在にしてみるとミッドセンチュリーな暴走系オール電化もお洒落でイイ。引きで全景を把握させつつな噴水の噴き出しネタ、見えない所から変化するチューブネタの塩梅が絶妙。そしてバラエティ豊かな鳴り物の使い方の上手さ。最高。

鑑賞日:2021/12/21 監督:ジャック・タチ


心の指紋

ウディ・ハレルソンが出てるだけでオッケーみたいなところはある。ポップなタイトルクレジットに爆唱で登場でとりあえずはガッチリ掴まれる。なんだけど、設定(ちょっと安っぽいけど)は申し分ないし、良いロードムービーなんだけども、マイケル・チミノの傑作群と比較すると何か締まりがない印象。いやまぁ、でもなんだかんだで結構熱かった。元気貰ったの俺の方だったよバディみたいな。

鑑賞日:2021/12/20 監督:マイケル・チミノ


ビフォア・サンライズ 恋人までの距離

25年振りくらい。リチャード・リンクレーターの凄さを分かってから観ると全然違うな。大体ね、ジュリー・デルピーみたいなのが電車でバタイユ読んでたら速攻で好きになっちゃうし、'95年当時のイーサン・ホークの風貌にトーク力は男でも惚れるわ。絵になる美男美女&知性の2人じゃなかったら目も当てられないんだけど、こっちが赤面するくらいに若人がイチャコラキャッキャッしながら明け方の青い時間に向かう感じは万国共通でイイ。モーレツに若さに嫉妬で悶絶。で、2人が辿った場所の朝の風景(楽友協会には行ってなかった気がするけど)を挿入なビフォア/アフターの祭りの後感な喪失演出、からのちょっとした期待を残す加減が絶妙。

鑑賞日:2021/12/19 監督:リチャード・リンクレイター


人間の條件 完結篇

彷徨う第5部で紛う事なき敗残兵。敗戦国のあんな目やこんな目にあってるのは、あの人もこの人もそれはつまり妻なのだと云う事で岸田今日子や陵辱される女たちが新珠三千代にギンギンに見えてくる仲代達也。生き残る為の鬼の部分と人間らしさとを合わせ持ちながらどこまでも歩く。『歴史の中の些細な出来事と個人の傷口とをどう人に説明する』と云う状態下にあっても尚、人間を捨てない仲代達也の怒りに執拗に油を注ぎにきてる、ほぼ山守化してる金子信雄...(殺られるゾ)。からの、デコちゃんのモーションを華麗に突っぱねる第6部。生き残って妻の元へ行くために逃亡か捕虜かの罰ゲーム級な選択を迫られる。第1部の逆の立場でも人である事を捨てずに生き続け、それでも『貴様の様な奴は死ねっ、貴様の様な奴は死ねっ』と金子信雄を制裁するまでに追い込まれると云う散々悲惨。手を汚しても望むのは、ただ妻の元へとって事で、雪で始まり雪で終わる9時間半で壮絶、壮絶、超壮絶。

鑑賞日:2021/12/18 監督:小林正樹


人間の條件 第3部望郷篇/第4部戦雲篇

赤紙からの極寒、前線の関東兵行きから。初年兵いびりの陰湿さを見てるとハートマン軍曹が優しく見えてくる程。佐藤慶、微笑みデブみたいな設定の田中邦衛をはじめとしてキャラの性格と配置が絶妙。で、戦地へ訪ねてくるいじらしい新珠三千代の裸体をギンギンに見つめる仲代達也のシーンの悲しく美しい事。軍隊では得られない人間らしさは、越境によって得られるか否かで揺れ動きつつ、耐えまくる仲代達也。『人間の隣には人間がいる』と一縷の光明みたいな感じで第3部が終わるものの、ここからドスーンと落とされる嫌な予感しかしない。
で、前線の第4部でとにかく何処へ行っても虐められる仲代達也。おまけに受けもつ初年兵の分も連帯責任と云う。軍隊の腐敗具合をこれでもかと描く。終盤の歩兵vs戦車隊の図(ドドド迫力、手ェー!)は日本軍の無謀さや稚拙さを表すかの様。生き残るを目的とし、忌避していた筈の軍隊において誰よりも兵隊らしい面構えになる仲代達也。それと対になる様な発狂する千秋実のお陰で鬼となり、ヒューマニズムの瓦解と絶望って事でどこまでツイてないのかと。つまりはこう云う悲惨の連続が戦争って事なんだろう。

鑑賞日:2021/12/16 監督:小林正樹


人間の條件 第1部純愛篇/第2部激怒篇

良くも悪くも事なかれ主義な我が国の民族性にあってほぼ一人でイキリ立つやな仲代達也。と、帝愛も真っ青な鉱山に労務管理者の妻として同行する新珠三千代。彼女の周りだけ何やらサザエさん的な雰囲気が漂っているんだけど、第二部には段々と様子も変わってくる。ほとんど孤軍奮闘な仲代達也の足をあの手この手を使って引っ張り、追い詰めると云うまぁいぢわるな脚本。ギンギンに目が冴えて眠れませんのあの下りは仲代達也じゃないと出来ないかもしれん。で、追い討ちの如く赤紙逃れが赤紙を呼び寄せるって事で、これぞまさに死体蹴り。人道主義者の仲代達也がある意味、特殊工人より憂き目にあっていると云う。重厚なドラマに気合いの入った映像、見渡す限りな豪華日本人キャストが頑張って中国人になりきっているのだけでもかなり評価できる。おまけに黒竜江省近辺の白麺に饅頭の粉ものから始まって、満州で助六の飯テロとでこれまた良い。続きが楽しみ。

鑑賞日:2021/12/13 監督:小林正樹


プレイタイム

10年振りくらい。『コヤニスカッティ』みたいなモダン建造物な迷宮を行くクラッシャーかつ石頭過ぎなユロ氏。冒頭の登場と見せかけて別人、からのひょっこり現れる感じなんかのさりげなさが匠の域を超えとる。細かいピラピラなんかから人の動きまで、ありとあらゆるモーションとガラスの映り込みのアイデアの宝庫で圧倒的で感嘆って具合。で、ガラスとリノリウムのハリボテ感をチクチクやりつつ、メリーゴーランドさながらの目まぐるしさで失われた古き良きパリへの郷愁へとなだれ込むナイトクラブの下りの熱量ったらない。ところで、あのクッションは何反撥って云うんだろね。

鑑賞日:2021/12/11 監督:ジャック・タチ


スウィッチ/素敵な彼女?

『テン』然り、ブレイク・エドワーズってなんか斜め上過ぎなとこを突いてきて癖になりそう。LGBTQ要素てんこ盛りな上にQが更に強い感じで超混乱。筋の細かいところが結構投げやりな気もしなくはないけど、男役をきっちりこなしたエレン・バーキンの力技ってな具合で何か全部オッケーな気分。終わってみれば相手の側に立って物事考えましょうで、ハイとしか言えなくなる妙な説得力がある。で、邪魔にならないヘンリー・マンシーニ劇伴は良いとして、80s過ぎなカヴァーアレンジ主題歌でジョニ・ミッチェル(ジュディ・コリンズが元ネタだった)って出てくるまで時間がかかった。しかもクラナド。

鑑賞日:2021/12/10 監督:ブレイク・エドワーズ


オリーブの林をぬけて

他の作品の例に漏れず、登場人物たちの会話がズレまくってて笑える。猛烈に馬鹿っぽいのに時折至極もっともな事を言ったりでこの国の連中はホント計り知れん。前のから良くもまぁここまで話を広げたなってな具合でありつつ、今作も内容に視覚にときっちりジグザグしてる。米粒大になるまで引っ張って引っ張ってからの、最小にして最大限の効果のラスト。鑑賞者に固唾を飲ませて問答無用で一緒にパァ〜っとさせるキアロスタミ。素晴らしい。

鑑賞日:2021/12/09 監督:アッバス・キアロスタミ


プリティ・リーグ

ゴールデンor日曜洋画劇場でやってるイメージ。笑いと泣きとがんばれベアーズ的要素とで攻守共にバランスの良い映画なんだけど、同窓会の下りが長くてダレる。トム・ハンクス、ジーナ・デイヴィス始め主要それぞれ持ち味を出してるけど、銀幕、本職共に'90年代のマドンナは頭抜けて貫禄あるな。ハートマン軍曹が言いそうな台詞、『ケツの1メートル上にある頭を使え』は結構な名言。

鑑賞日:2021/12/08 監督:ペニー・マーシャル


田舎の日曜日

『人生にどこまで望めば気がすむの?』と大事な事を2回言っている。答えはどこまでも、老いても未だ鎧戸を閉める段階にあらずって事で沁みまくる。今やり直せよ未来を、に年齢は関係ない。セザンヌ的な光使い(特にカフェのとこ)、失われた原風景とフォーレ使いで結構ガチガチにフランスしてて良い。こっちにしてみたら時代もお宅も理想郷なんだけど、集まった中の人達は1900年頃の新旧のジレンマ、それに加えて人生の敗北者(己が定めてしまったもの)って事で超複雑な人間模様が世にも美しい風景の中で交錯する。親しい間柄でも感じる感情の二面性の捉え方、描写のいじわる加減がまぁ的確な事。それでいて、幾つになっても真っ白なカンバスから始められる可能性があるって云う力強い人間賛歌。素晴らしい。

鑑賞日:2021/12/07 監督:ベルトラン・タヴェルニエ


ザ・バニシング-消失-

これが彼女(この人、ベートーヴェンのやつに出てたね)を見た最後であった的なやつを何度かやってから始まって、犯人同様に恋人との距離感を弄ぶ監督で超胃にくる。やっちゃいけない事をやるってとこの動機、綿密な計画や猛練習からの偶然性。で、なるべくしてなる結末。そんなあちこちで繋がる様々な要素、角度、時間をまぁ緻密に上手いこと並べている。眼鏡のせいか犯人が時折、『フォーリング・ダウン』のマイケル・ダグラスに見えるんだけど、キレ役なソレとは異なり、淡々と謎の努力と根性とその滑稽さと共にやばめなミッションに向かう姿勢、こう云う人間がやっぱ怖いよねぇ。劇中、嫌な空気とほのぼのを両立させながら、タチの悪いタイプの恐怖一瞬で良く出来てる。

鑑賞日:2021/12/05 監督:ジョルジュ・シュルイツァー


キラー・インサイド・ミー

どうも既視感で終わってみれば過去に観てたやつ。覚醒する俺の恥ずかしい欲望と見てるだけで尻が痛いスパンキング映画。一見、冷静っぽい主人公なものの、証拠隠滅であれこれ上塗りで俺の中の俺との対峙で忙しい感じ。なかなかショッキングな描写が有りなマイケル・ウィンターボトムのアメリカ一発目って事だけど、どちらかと言えば英国曇天気味+ナイマン劇伴のやつの方が好み。『ワイルド・アット・ハート』なイメージなリヒャルト・シュトラウスのやつ、後の『イタリアは呼んでいる』でもネタっぽく使い回してたね。

鑑賞日:2021/12/04 監督:マイケル・ウィンターボトム


劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~

京アニ女子安定のO脚っぷり。相変わらず吐きそうなくらいな青春してる。代が入れ替わり大体同じ様な問題が発生してバタバタすれば成立する感じではある。元来、間に立つ事の多い黄前ちゃんの裁きの精度が上がったと云うか大人になってきてるみたいな所がメインな筋ありつつ、色恋に関しては処女クサいって云う絶妙な加減。で、黄前ちゃんスポットの代償か麗奈ちゃんの影は薄くなってる。美キャラなユーフォ後輩ちゃんの必然的陥落からの『悔しいですっ』にやっぱりと云うか基本的にこの作品はスクール⭐︎ウォーズ的な何かを感じる。『リズと青い鳥』と絡む加減の良さも流石な京アニクオリティ。ハネケの『ハッピーエンド』ばりのスマホ描写は謎。

鑑賞日:2021/12/03 監督:石原立也


バグジー

四半世紀ぶりくらい。厳しいマンハッタンのギャング世界で成り上がってきた割には経済観念のない主人公に仕上がってはいる。史実にどこまで沿ってるかは分からんけども、終始キレ芸頼みで持ってこうとするウォーレン・ベイティにちょっと軽さを感じなくはない。なんだけど、無謀な感じでデカい夢を追ってる男の話自体は嫌いじゃない。夕陽を背に砂漠の真ん中で悪魔的閃き...天啓!!、ざわざわ・・・みたいなシーンは結構痺れる。地味ながら哀愁の旋律に不協和音を混ぜ込みつつな流石のモリコーネ劇伴もかなり効果的。で、派手(ヅラ的に)に出落ちするハーヴェイ・カイテル、ガンジー級に落ち着きあるベン・キングズレー、何やら汚くなったエリオット・グールドと脇もなかなか楽しい。骨太強そうな実物より大分美化してる感じのアネット・ベニングは映画的には良いんだろう。

鑑賞日:2021/12/02 監督:バリー・レヴィンソン