otom

Morte a Venezia

Films: Jan.2016『ベニスに死す』ほか

Feb,03 2016 12:00

なかなかのラインナップな2016年の1月。
時間は無限じゃないなぁとしみじみ思う事から、最近は名作の類を中心に鑑賞。

観た映画: 2016年1月
映画本数: 16本
鑑賞時間: 1848分

狙撃

狙撃

ちょっと駄目になった『殺しの烙印』みたいだが、そこは流石の東宝作品で話は大して面白くないのだが、凝りに凝りまくった映像で思わずギャフンとなる。原住民コスでノリノリの加山と見所多数。良作。

鑑賞日:01月31日 監督:堀川弘通

ヒポクラテスたち

ヒポクラテスたち

何故かずっとスルーしてきた作品だったが、ようやく鑑賞。毒々しいネタをサラリと軽くやっており実に面白い。更には手塚治虫やら鈴木清順やらも出てくる。なんか観てると体の調子が悪くなってくるけども良作。

鑑賞日:01月28日 監督:大森一樹

太陽に灼かれて

太陽に灼かれて

真っ赤っかな時代の恐ロシアとドストエフスキーなんかで描かれるロシアの母なる大地の共存が胸を打つ。そこかしこに顔を出す偽りの太陽と色鮮やかなロシアの自然と純朴な人々、そんな時代の暗さと明るさのお話。ロリコン映画としてもレヴェルが高いんじゃあないか。傑作。

鑑賞日:01月26日 監督:ニキータ・ミハルコフ

ピンクの豹

ピンクの豹

二十年振りくらいに鑑賞。OPは文句なし。とことんドジっ子なピーター•セラーズは良いとしても、こんなにダレてたっけと云う印象。サントラは名盤。

鑑賞日:01月24日 監督:ブレイク・エドワーズ

ガンマン大連合

ガンマン大連合

マカロニなロードムービー。なかなか。他所の国の革命やーとか同志よーとかあんまり興味ないけれども、混沌とした正義と悪徳のせめぎ合いの末に最後は殺っちまえと云うのは嫌いじゃない。そしてモリコーネの曲の素晴らしい事。良作。

鑑賞日:01月23日 監督:セルジオ・コルブッチ

雨に唄えば

雨に唄えば

古典が観たかったので鑑賞。正直ミュージカルはあんまり好きじゃない。踊り出すとどうしても笑ってしまうが、雨を陽に変える圧倒的な演出にこれは傑作と言わざるを得ない。素晴らしい。

鑑賞日:01月21日 監督:ジーン・ケリー

どですかでん

どですかでん

極彩色な気分だったので、久々の鑑賞。開始1分で持っていかれる。どれもこれも生々しい底辺の日常な訳だが、やっぱり三谷昇の乞食がキョーレツ。傑作。

鑑賞日:01月19日 監督:黒澤明

日本沈没

日本沈没

会話に出てきたので鑑賞。公開当時は衝撃的だったんだろーね。まずまず。

鑑賞日:01月12日 監督:森谷司郎

パロアルト・ストーリー

パロアルト・ストーリー

代が変わる度に駄目になってく印象。アンニュイなだけの映画にはいささか飽きた。久々にタリア•シャイアが動いているところを見られたのは良かった。まずまず。

鑑賞日:01月12日 監督:ジア・コッポラ

永遠のこどもたち

永遠のこどもたち

筋道つけてラストに至っているのは分かるんだけども、いささかてんこ盛り過ぎる気もしなくはない。まずまず。

鑑賞日:01月11日 監督:J.A.バヨナ

ベニスに死す

ベニスに死す

トーマス•マンのややこしい語口を見事な美しい映像に昇華させるヴィスコンティ。実直な創造者が到達不可能な天然物の完璧な創造物に打ちのめされる。完全にキモい哀れなオッサン化しつつも自らの情熱に燃やし尽くされる様は観るものの心を揺さぶらずにはいられない。マーラーのアダージェットと完璧に溶け合う。大傑作。

鑑賞日:01月10日 監督:ルキノ・ビスコンティ

十二人の怒れる男

十二人の怒れる男

紛う事なき熱い人間性を垣間見たかったので再鑑賞。ヘンリー•フォンダにコイツは何を言い出すんだと正直最初は思うのだけれど、最後は人が人を裁く重みについて深く考えさせられる。12人の正確なキャラ付けと密室だけでこれだけのものを作る事ができるシドニー•ルメットの凄さ。大傑作。

鑑賞日:01月08日 監督:シドニー・ルメット

ジュビリー

ジュビリー

唐突に観たくなったので再鑑賞。うーむ、ノー•フューチャー。墓のないところには復活がないって事で人類の通る道なのでありましょうか。ニーチェ前と後の世界(ヴィトゲンシュタインか)感。所謂中二病的な赴きはあるものの、デカダンスでとても好きだったりする一本。

鑑賞日:01月06日 監督:デレク・ジャーマン

インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌

インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌

心が痛くなると分かっちゃいるのに再鑑賞。傑作。

鑑賞日:01月05日 監督:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン

ブリキの太鼓

ブリキの太鼓

子供、或いは異様なる弱者の視点で描かれるポーランド史。実に馬鹿馬鹿しい激動の時代の最中、陽光の中で描かれるオスカルのいびつな青春がその時代の若者達の青春を思わせる。マーチを乱してからの美しく青きドナウの下りとベートーベンが定位置に戻るシーンは何度観ても好き。傑作。

鑑賞日:01月04日 監督:フォルカー・シュレンドルフ

ペーパー・ムーン

ペーパー・ムーン

怒りの葡萄的背景をバックにオニール父娘がニセの(本当の)父娘を演じるロードムービー。テイタムの稀にみるキュートさ。大傑作。

鑑賞日:01月01日 監督:ピーター・ボグダノヴィッチ

2016年1月: その他の映画

  • 『黒木太郎の愛と冒険』(1977): 繰り返し見ても飽きない。傑作。
  • 『坊ちゃん』(1953): 池部良のやつ。なかなか。
  • 『Threesome』(1994): '90年代臭いけども、なかなか。